4回目の挑戦!脊振全山縦走

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こんにちは!

今日も絶好調の!

ボックルヘアのTOMOです。

今回は失敗続きの脊振全山縦走に、再び挑戦してきました。

 

 

今回で4回目の挑戦となる脊振全山縦走。

初回は、

天拝山公園から出発し、脊振山の先小爪峠で挫折45.2kmで終了。

 

2回目は、ブログにはアップしてませんが、

JR福吉駅から出発し雷山の手前で心がおれ36.1kmで終了。

 

3度目は、

福吉駅から出発し、時間後脊振山の先の坂本峠で捻挫したため60.7kmで終了。

 

と、何度やってもうまくいかない脊振全山縦走。

今回もこりずに4度目のトライ。

 

過去の挑戦の内容はこちらから⬇︎

 

 

 

本題の前にちょっと自己紹介

 

TOMO
<自己紹介>

大分県日田市でボックルヘア(美容室)をやっています。

登山歴は12年。トレラン歴は2年目。

平日は仕事&筋トレ・休日は山登りと決めています。

最近買って良かったものは

ガーミン)Enduro 2

Twitter・YouTubeもやってるので、

フォローチャンネル登録もお願いします。

≫【ボックルヘア】Twitter・Instagram・YouTubeはこちら

 

 

【脊振全山縦走について】

 

まずは脊振全山縦走について、かんたんに紹介します。

 

 脊振全山縦走とは

 

脊振山系とは、福岡と佐賀の県境を東西50㎞に連なる山脈。

脊振全山縦走は、そんな脊振山地を東西にわたり踏破する。

コースによって多少異なるが

総歩行距離70㎞以上、累積標高6000m近くなる気の遠くなるようなルート。

 

長野峠を境に西部と東部に分けられ、西部は登山者が少なく、

踏み跡が不明瞭で荒れた道も多い。

一方で東部は主峰・脊振山を始め、雷山、井原山など人気の山が多く、

よく整備された歩きやすいコースである。

 

脊振全山縦走の登山口

 

脊振全山縦走の登山口は、2つ。

東から登のぼるか?西から登るか?

どっちから登るかで決まります。

 

 

この2つのどちらかの登山口を使い、

下山後か登山前に、電車で登山口まで戻る感じで縦走します。

たまにピストン(往復)する、精神も体力も狂った強者もいます。

 

天拝歴史自然公園登山口

 

脊振全山縦走の東側の登山口。

初めて脊振全山縦走にチャレンジした時に利用した登山口。

詳細はこちら⬇︎

 

十坊山登山口

脊振全山縦走の西側の登山口。

登山口付近には、温泉施設まむしの湯や、無料駐車場もあるので、

とても便利な登山口。

登山口のアクセス・駐車場など詳細については、

以前のブログで紹介しているので、

そちらを参考にしてください。

 

 

今回は十坊山から入山しますが、車は天拝山のふもとの駐車場に置いて、

電車移動しました。

今回はスタートは、JR福吉駅です。

 

福吉駅(十坊山方面)登山口詳細
[アクセス・駐車場・トイレ・コンビニ]

 

福吉駅とは

福岡県糸島市二丈吉井にある、JR九州筑肥線の駅。

自由通路を持った橋上駅舎。現在は無人駅。

快速は停車しない。

 

アクセス

JR二日市駅から福吉駅までは

JR二日市→JR博多駅乗り換え、

地下鉄空港線 筑前前原行で、博多駅→福吉駅。

1160円〜。

乗り換えのタイミングにもよりますが、

時間にして、1時間35分〜2時間ほどかかります。

 

 

駐車場

なし。

 

トイレ

トイレは2ヶ所。

改札口の横、待合室の奥にトイレがあります。

駅南側にトイレがあります。

  • 水洗
  • トイレットペーパーあり
  • 電気あり
  • 24時間利用可能

 

最寄りのコンビニ

ファミリーマート 二丈福吉店 

福吉駅から0.25km(登山口とは逆方向に徒歩で約3分)

駅周辺から十坊山登山口付近にあるコンビニはこの1件だけ。

JR二日市駅にはファミリーマートがあるので、

福吉駅からスムーズの出発したい人は二日市駅でのコンビニに立ち寄ることをオススメします。

 

【2月脊振全山縦走登山】2023/2/5〜7

 

ちょうど1年前も同じルートで脊振全山縦走に挑戦してました。

博多駅まではガラガラの車内。

久しぶりに電車にのってワクワクしてます。

 

00:00 福吉駅 登山開始 2023/2/6

前回より1時間半ほど遅い、0時にJR福吉駅をスタート

十坊山の登山口までは、街灯少なめの道路を1.5kmほど進みます。

真っ暗な畑の畦道をただただ真っ直ぐ進んでいきます。

 

00:09  中村登山口

1年ぶりの脊振全山縦走ということと、

久しぶりのナイトランってことで、心がだいぶ弱くなっています。

ぶっちゃけ、暗闇の山が怖い!

 

こんな心の弱さでは、100mileレースに挑めない!と気合を入れる。

が!

今回はあまり気合を入れすぎないよう注意した。

 

というのも、

毎回のリタイア理由は、ほぼ自分への絶望。

  • もっと走れるはずだった…。
  • もっと早くクリアできるはずだった…。
  • もっとできるはずだった…。

 

自分に期待しすぎて、

現実の自分の実力のなさに絶望し、

なんだかんだリタイア理由を探してしまう…。

 

このことが一番ダメだと、4回目にしてようやく気づいたのである。

なので、今回の目標は、

「何がなんでも自分の足で帰る」

途中でやめたくなっても、走れなくなっても、お腹が空いても、時間がどんなにかかっても

ちゃんと自分の足で車(天拝山公園)まで戻ること。

これが今回の目標です。

とはいえ、一応

27時間という目標時間は設定しました。

 

 

福吉駅から約30分。

順調に進んでいってますが…。

 

実は1つ、ちょっと気になっていたことが、

なんとなく気づいてたけど、

背中に背負っているハイドレーションタンク(水タンク)…、漏れてね?

今回は オスプレー デューロ15に付属でついてる2.5Lのハイドレーションを

パーゴワークスのラッシュ20に装備してきたのだが…。

 

 

じわじわ漏れているのか?

はたまた、結露なのか?

じわーっとザックの底が濡れている。

汗なのか?背中との温度差での結露なのか?水漏れなのか?

ここでは判断できないので、

水漏れだった時のために、ハイドレーションシステムを袋で覆います。

念の為、二重に。(ゴミ袋を余分に持ってきといて良かったw)

ここで若干のタイムロスでしたが、これから何十時間も背負うザックのなので

不快感や不安要素は早めに対処していきます。

 

 

 

1:13 十坊山(とんぼやま)

 

十坊山に到着です。

山頂は当然、貸切w。

こんな深夜に登ってくるひとはまずいません。

 

十坊山とは(とんぼやま)

標高535m。

十坊山は、福岡県と佐賀県を隔てる脊振山地の最西端に位置する。

山頂には坊主岩という大岩があり、玄界灘の向こうに、

遠く壱岐・対馬まで見渡すこともできる。

 

昼間の景色もいいけど、夜もきれいです。

気温は−4℃。

やや寒いので長居は無用。

十坊山からずばーっと下って

 

1:29 白木峠

十坊山から約15分。

白木峠に到着。

道路を挟んだ向かいに、伸びた登山道を登っていきます。

真っ暗な登山道を歩きながら…。

ここである重大なミスに気づく!

その重大なミスとは…。

モバイルバッテリーを車に忘れたァァァ…。

 

いきなり、今回の脊振全山縦走の完走が危ぶまれる事態です。

今回途中充電が必要なものとしては、

  • ヘッドライト
  • iPhone

 

困った…。

…。

とはいえ、ここで困ってても仕方がないので

ライトの明かりを登山道では

休憩や林道&車道では(暗め)と、節約しながら使っていきます。

 

ちなみに、今回使用してるライトはレッドレンザーneo9r

レッドレンザーneo9rはフル充電で、

  • フルパワー(600ルーメン)で5時間
  • ミドル(200ルーメン)で12時間
  • ロー(20ルーメン)で120時間

使用することが可能。

 

120時間イケるやん!と思った人も多いと思うが、

夜の登山道を20ルーメンで進むには暗すぎる。

iPhoneのフラッシュライトの明るさで130〜40ルーメンなので、

20ルーメンで登山道を進むには暗くて危険すぎるのです。

 

iPhoneの役目としては、

ヤマップでのGPSの地図とログ取りと、写真。

なので、今回は写真少なめで進んでいきます。(もちろん電波を探さないよう飛行機モードです。)

 

 

白木峠から約70分。

2つ目の山頂、浮嶽に到着。

2:38 浮嶽(うきだけ)

 

浮嶽とは、

標高805.1m

福岡県糸島市二丈と佐賀県唐津市七山との県境に位置する山。

脊振山系の西端を成し、霊峰として知られる。

別名は筑紫富士。 山頂に浮嶽神社の上宮が鎮座する。

 

真っ暗な山頂には神社と小屋があり、

なんとも言えない雰囲気をかもし出しています。

いつもよりライトを暗くしてるので、怖いw

 

3:18 女岳(めだけ)

気温は−5℃

女岳とは、

標高748m。佐賀県と福岡県の県境に位置する山で、

荒谷峠から見ると、円錐形の秀麗な山容をしている。

山頂は木々に囲まれているが、一部展望が望める。

 

福吉駅から約3時間。

暗いw。

早く夜が明けてほしい。

 

女岳をズバ〜っとくだり、アップダウンを繰り返し進んでいきます。

 

そういえば、背中の濡れがなくなった。

やはりハイドレーションの水漏れだったようです。

ビニール袋に入れておいて正解でした。

 

4:10 分岐

 

羽金山方面へ進んでいきます。

暗いですが、この辺は何度も夜中にひとりで歩いてるので慣れたものです。

やや肌寒いなと思ったら、雪が残っていました。

ちょっとの雪ですが、雪の反射で周りが明るく見える。

ありがたい。感謝です。

 

6:28 羽金山

女岳から約3時間。

羽金山に到着。

羽金山とは

標高900m。

福岡県糸島市と佐賀県佐賀市との境界にある山である。

山頂のはがね山標準電波送信所も同じく佐賀県側にある。

 

山頂は私有地につき、登山者が勝手に出入りすることができなくなっている。

山頂に行けるのは、9時半〜16時半まで。

時間内であればインターホンを鳴らして、中に入れてもらいましょう。

今回は時間外なので、中には入れません。

 

 

羽金山の山頂の様子はこちらから⬇︎

 

 

今回は早朝ということもあり山頂はあきらめ先へ進みます。

 

フェンスに沿って下っていきます。

徐々に周りが明るくなってきたので、

早々とライトを消してバッテリーを温存。

 

7:47 長野峠

登山開始から約8時間。

昨日は仕事を終えてそのまま出発したので、

この時点で24時間起きてる状態が続いています。

そして、このタイミングでとんでもなく眠くなってきた。

今回はカフェイン系のジェルなどは持ってきていないので、

気合いで眠気を振り払いながら進むも

登山道で普通に横になる。

あまりに眠いので5分ほどこのまま仮眠。

他の登山者が目撃したら、「死んでる⁈」っと、

間違いなくビビることになるでしょうがw。

正直、周りの目など気にしていられないほどの眠さ。(※僕なら、こんな奴おったら絶対ビビる)

 

5分仮眠。3分仮眠を繰り返しながら、睡魔と戦い続けながら進む。

誰も出会わなかったのはラッキーだった。w

 

 

8:44 層々岐野(そそきの)標高816m

雷山の手前。

そして、ここが前々回撤退したポイント。

 

 

今回はまだまだ心も体力も余裕がありますが、

iPhoneのバッテリーが残り50%と異様に早い。

氷点下の環境が続いていたので、バッテリーの減りが早いのか?

この調子だと絶対に最後まで持たん…。

 

不安はありますが、考えていてもしょうがないので

僕にできることは、前に進むことだけ。

少しモヤがかかっていますが、海が見えて気持ちが明るくなります。

景色を見ながら、すばーっと登っていくと、

 

9:03 雷山(らいざん)

 

前回より80分ほど早く到着

なかなかいい調子で進めています。

 

雷山とは

標高995.3m.

福岡県糸島市と佐賀県富士町の境界にある脊振山地の山。

別名「いかづちやま」ともいう。

山名は山中に雷神を祭ることに由来する。

山頂は広く、展望はよい。西側斜面はスキー場となっており、

眼下に糸島平野が広がる。

 

曇りだけどしっかり景色が見える。

実はこの日の天気予報は曇りのち雨。

予報では今日の18時から1〜2mmの雨が降り出すようです。

雨の予報が外れてくれることを祈ります。

 

登山開始から9時間なので、ここで一度

プロテイン注入。

このプロテインはジェルタイプで、持ち運びにかなり便利なんです。

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プロテインを補給し次の井原山に向けてじゃんじゃん下っていきます。

雷山を下り始めて20分ほどして、

雷山と井原山の縦走路ってこんな下ってたっけ?と疑問に思った。

ここでGPSの地図を確認すると、

 

オーマイガ!

違う登山道を下っていた。

しかも勢いよく下ってしまったので、これを登り返さなければいけない…。

無駄な時間。無駄な体力。

自分の爪の甘さに嫌気がさします。

 

前回より時間も短縮できていたので、絶望感が半端ない。

自分のミスを受け入れるように、黙って黙々と雷山を登り返す。

せっかくの貯金が…。

 

9:59 雷山(2回目)

30分以上もロスしてしまった。

休憩も短時間で済ませて、早く進もうとしていたのに…。

こんなうっかりミス…、自分にがっかりです。

 

 

今度は間違いなく、井原山との縦走路を進んでいきます。

ロスした時間を取り戻したいが、

登山道にはぐずぐずとした雪が残っていて滑りやすく、スピードは上がらない。

 

10:06 富士山(ふじやま)標高944m

佐賀の富士山。

景色はこれまで見ていたものと、さほど変わりません。

 

遠くに、福岡タワーとドームが見えてます。

相変わらずのどんより具合。

 

徐々に雪が増えてきました。

一応アイゼンはもってきたが、溶けかけの雪なのでアイゼンは不要。

ぐずぐずの雪に足を取られながら進んでいきます。

 

 

10:22 本富士山(もとふじやま)標高960m

2つめの富士山⛰

本富士山の山頂はだだっ広い。

景色は富士山とほぼ変わらないのでスルーです。

井原山の山頂手前からはさらに雪が増えます。

 

10:53 井原山

雷山からかなり時間はかかってしまいましたが、なんとか到着。

山頂には雪は一切ない。

 

井原山(いはらやま)とは

標高982m。脊振山系で2番目に高い山。

オオキツネノカミソリやコバノミツバツツジの群生地として知られ

春から秋まで様々な植物が観察できる「花の名峰」として登山者に親しまれています。

頂上からは脊振山系から玄界灘まで360度の雄大な景色が望めます。

 

雷山とほぼ変わらない景色。

雷山での遅れを取り戻すため、

休憩もそこそこに、三瀬峠方面へ進んでいきます。

 

12:17 三瀬峠

スタートから約12時間。

ここでiPhoneのバッテリー残量が15%を切ってしまいました。

ここからはヤマップでのログをとることを諦め、電源をOFFにして進みます。

これからは手元のガーミンを頼りに進んでいきます。

ガーミン?

と思った人もいるでしょう。

これまで僕が使っていたガーミン745は、13時間ほどしかバッテリーがもたなかった。

 

使い勝手やサイズ感は良かったのですが、バッテリーの持ちが今ひとつだったので、

実は先日、

勢い任せで買った、GARMIN(ガーミン)Enduro 2 をつけてきてます。

GARMIN(ガーミン)Enduro 2 、バッテリーはGPSモードで110時間持ちます。

 

バッテリー忘れをするなんて想像もしていませんでしたが、

GARMIN(ガーミン)Enduro 2を、買っといて良かったと心から思いました。

 

14:12 金山(かなやま)

スタートから14時間。

金山に到着です。

 金山とは

標高967。

脊振山地にあり、主峰脊振山の北西約8kmの位置にある。

脊振山地は断層地形で、佐賀県側がなだらかで、

福岡県側が急峻となっている。福岡県側の山腹には美しい滝が見られる

 

写真を撮るためにiPhoneの電源をON。

バッテリーは残り12%。

電源切っとったのに減ってる。

起動にバッテリーを消耗するのかな?

景色は良い。

佐賀市内が良く見える。

時々、休憩を取りつつも18時からの雨予報が気になります。

iPhoneのバッテリーがない今、天気予報を確認することも諦めます。

金山から快調に下っていき、

 小爪峠

(※ここから先の画像は前回縦走した時のものです)

小爪峠に到着。

ここが初めて脊振全山縦走した時の、撤退ポイント。

 

初めての脊振全山縦走はこちら⬇︎

 

※これから先は写真を撮っていないため、山の通過時間がわかりません。写真も前回登った時のものを使用しています。

 

 猟師岩山(りょうしいわやま)

猟師岩山とは

標高893m

佐賀県と福岡県の県境に位置する山。

周辺は岩場が広がり、とくに山頂南東に伸びる稜線は岩のやせ尾根となっている。

5月の連休ころはシャクナゲが咲く。

 

ただ黙々と進んでいきます。

 

 鬼ヶ鼻岩(おにがはないわ)

鬼ヶ鼻岩とは

標高840m

佐賀市の東北部、福岡県との県境にあり、

背振山系では最も大きな岩頭を有する岩場の山であり、

ロッククライミングの練習の場にもなっている。

 

ここは景色が良い。

夕方になり気温も下がってきました。

ヘッドライトのバッテリーも不安なので、

明るいうちに休憩少なめで行けるところまで行っておきます。

 

 椎原峠

アップダウンを繰り返し、椎原峠までやってきました。

そろそろ日没も間近かと思いきや、

標高が高いので、意外にまだ明るい。

ありがたい。

椎原峠からの縦走路は、わりと走りやすい場所が多いですが、

登山道に雪が増えてきて、なかなかスピードが上がらない。

 

道路が現れました。

脊振山が近い証拠。

明るいうちに、なんとか脊振山の自動販売機まで到着したい。

 

 矢筈峠

道路はがっつりと凍っていて、滑るのが怖く思うようには走れない。

とはいえ、凍結も一瞬なのでアイゼンをつけるまではない。

なるべく雪の多いところを歩きます。

車道から木道(登山道)へ

朽ち果てた木道の落とし穴に気を使いながら進むと、キャンプ場が、

その先には待ちに待った自動販売機!

 

17:30 脊振山の自販機(せふりさん)

暗くなる前になんとか脊振山に到着できた。

ここでしっかり休憩を取ります。

脊振山とは

標高1,054.6m。

福岡県福岡市早良区と佐賀県神埼市との境に位置する、脊振山系最高峰の山である。

山頂には、航空自衛隊、アメリカ軍のレーダーサイトがある。

江戸後期までは廣瀧山と呼ばれていた。

 

 

登山開始から約17時間半。

さすがに疲れた。

コークオンでカフェオレとコーヒー。

これから暗くなると、絶対に睡魔が襲ってくるので、カフェインを入れておきます。

てか、

コークオンを使ったら完全にiPhoneのバッテリーが終わってしまった…。

コークオンってけっこうバッテリー使うのねw

 

しっかり休憩をとり18時前に登山再開。

あたりは真っ暗。

そろそろ予報では雨の時間帯。

どうか降りませんようにと祈るも、18時ちょうどから小雨が降ってきた。

ドンピシャな天気予報に笑いがでます。

さすがですね👍✨

 

レインウェアを着用し再スタート。

しっかし、レインで走ると暑い💦

小雨に濡れてるくらい、レインの中も汗で濡れる…。

レインを着るのが正解なのか?着ないのが正解なのか?

考えながら走っていると、雨は徐々に激しくなってきた。

よって今回は、着ていて正解のようでした。

 

 蛤岳(はまぐりだけ)

ようやく蛤岳に到着。

蛤岳とは、

標高862.8m。

日本南部の九州・佐賀県北部にある、脊振山系に属する山。

福岡県との県境近くの神埼郡吉野ヶ里町北部にある。

山頂には直径3〜4mほどの蛤岩と呼ばれる巨石があり、

これが東西に割れて蛤が殻を開いた様子に見えることから、名付けられたと言われている 。

 

蛤岳からは比較的走りやすいルートが続き、

雨に降られながらもしっかりと走って下っていきます。

 

 坂本峠

坂本峠は前回足くびをひねってしまいリタイアを決意したポイント。

今回は足を捻らないよう気を緩めず進んでいきます。

 

無事に坂本峠を通過し、次は

 七曲峠

七曲峠。

前回はここから鳥栖方面に車道を下っていきJRで帰ることになったのですが、

今回はここも無事に通過。

 

メンタルも足も、去年より成長してるようです。

 

七曲峠からは地味に登りが増えてきた。

それだけならまだしも、雨も激しくなって登山道も沢状態。

さらには、強い風が吹き出した。

寒いとメンタルにくるので、

手袋を防水のテムレスに変え、レインの中にフリースを着込みます。

雨の中、もくもくと登る。

急登を登り切るとようやく、

 

三領堺峠(三国峠)

ここから急登は少なくなり、九千部山ももう近い。

九千部はまだかまだか⁈と進んでいきます。

 

九千部山

九千部山に到着したのは、多分22時半頃だったと思う。

雨は降り続いていたが山頂から夜景がキレイだった。

九千部山とは

標高847.5m。

背振山から東南東へ8km、

福岡県那珂川町と佐賀県鳥栖市の境に位置する。

全山、花崗岩からなる山だが、

山頂は草地状で山頂にはテレビやマイクロウェーブの中継塔などが林立する。

展望台からの景観はすばらしく、筑紫平野を一望できる。

 

九千部山から次の目的地 大峠までの道が、とにかくわかりづらいのと、

濡れた地面が激滑りで、かなり時間を要した。

 

 

大峠

なんとか大峠に到着。

この時点で24時は過ぎていたように思う。

 

そして、

そろそろヘッドライトのバッテリーが本格的にヤバくなってきた。

昨晩の出発からヘッドライトは約6時間点灯させていて、

今日も18時ごろから約6時間点灯させている。

レッドレンザーのミドルパワー(200ルーメン)は12時間が限界。

そしてここまで、時々ローパワーで節約はしていたが、

ほぼミドルパワーできたのでそろそろ限界が近い。

 

ローパワーでの明るさでは山歩きは絶望的。

そしてiPhoneが死んでしまった今、さらに危険度は上がっています。

ヘッドライトが切れる前にリタイアすべきか悩む。

ここにきて僕の悪いクセ(リタイア理由を探す)が出てきた。

 

もんもんと不安を抱えながらも歩き続け

柿ノ原峠

柿ノ原峠へ到着。

柿ノ原峠からは平等寺方面へ車道を下っていきます。

平等寺には自販機があるのでバッテリーのことは一旦忘れて、自販機の嬉しさだけを堪能します。

1kmほど下っていくと、平等寺日吉神社の先に自販機がありました。

 

時刻は午前2時。

自販機の前で暖かいカフェオレを飲みながら休憩します。

8時間ほど雨に濡れ続け、レインの中のフリースもびしょ濡れ。

休憩してると寒さがジワジワ襲ってきます。

深夜2時に薄暗いヘッドライトの灯りの中、びしょ濡れでひとりカフェオレを飲む。

控えめに言って、地獄です。

 

なんでこんな事やってるんだっけ?と、悲しくなってくる。(笑)

あまり長く休憩すると、筋肉や関節が冷えて走れなくなるので休憩もそこそこに

ただただ前に進む事だけを考えて再出発します。

 

2:15 山神ダム

ここの通過時間だけは鮮明に憶えています。

なんたって、めちゃめちゃ怖かったから。

深夜2時にダムに突入。

しかも、雨であたりは深い霧につつまれ、もちろん人っこひとりいない。

近くを通る車もない。

ここから先は、ダムの周りを半周して、林道を登り

最後の山、大佐野山(標高333m )と天拝山(標高257m)を登るのみ。

距離にして8kmほどです。

 

ヘッドライトのバッテリーを考えると、かなり微妙。

山の中でヘッドライト消えてしまうと身動きが取れなくなる。

しかも全身ずぶ濡れ状態なので、立ち止まると寒さがやってくるので結構危険です。

でも、今回はどうしても成功させたい。

深夜2時にダムの縁を走るのも嫌だ

山の中でライトが消えるのも嫌だ

でも一番嫌なのは、

限界を予想して手前で諦めてしまう事。

 

なので、

僕はひとり深夜2時のダムへ突っ込みます。

マジで怖かった。

ダムに突入して300mほど走ったところで、突如ヘッドライトが薄暗く点滅した。

突然の点滅にビビる僕。

これはバッテリーが残りわずかだと知らせているのか?

はたまた、霊的な現象?

数回点滅すると、ライトは通常どうり点灯するが、

明らかに少し暗くなっている。

その間にも進み続け、ダムの縁を半周し、登山口のある林道を登っていった。

ダム手前ではまともに走れなかったのに、あまりの怖さにダム周辺はしっかり走れているw

ダムに入ってからは、怖さのあまり1km6分と超ハイペース。

 

林道に入ってからは、あまりの暗さに地面の凹凸がわからず一気にペースが落ちたが、

それでもなんとか進んでいた。

すると再びライトが点滅。

点滅後には、ライトの灯りはさらに暗くなり

そして…ついに、恐れていたことが起きてしまった。

 

ローパワーでしか点灯しなくなった。

しかもローパワーでの点滅。

ライトが暗過ぎて、登山道への入り口が全く見えない。

これはさすがに登山道を進むのは無理だと判断。

とはいえ、

今から、またダムのふちを走るのも嫌。

嫌だぁぁ!

怖いぃぃぃ…。

だた、そんなことを行っても、僕に残された道は、

ダムの道を引き返す

それだけ…。

ギリギリまで攻めた自分を後悔しながら、ダムの道をダッシュで通過します。

しかし行きよりライトが暗くなってるため、怖さ倍増で、

おまけに、時刻は2時40分 と丑三つ時 真っ只中。

できるだけ安全に、全力で走る!走る!走る!

怖い!怖い!怖い!

 

するとダムの対岸の端に2つのヘッドライトらしき灯りを発見!

2つのヘッドライト

 

こんな時間に、

こんなダムの周りを走る変態が僕の他にもいたのかとホッとした。

遠くだけど仲間がいれば怖くない!ってことで

その2人のおかげで怖さは半減しました。ありがとう。

ダムの淵から太めの車道へでて、数は少ないものの街頭も多少あり

ようやく安全に走れる明るさは確保できた。

ダムのふちをだどる車道を下っていくと、

そのうち対岸のヘッドライトの2人と橋を過ぎた時点で、多分すれ違うはず。

どんな変態さんなのか、すれ違うのが楽しみ。

僕が橋まで下っていくと、2つのライトが消えてしまった⁈

消えたところに車でも置いてあるのかと思って近づいてみるも…。

何にもない…。

あれ?あの2つの灯りはいったい何⁈

 

あれ〜、僕はいったい何を見ていたのだろう…?

 

通常であれば、ぎゃー😱っとなると思いますが、

僕の状況としては

  • めっちゃ疲れてるし
  • めっちゃ濡れてるし
  • めっちゃ眠いし
  • ダムからもだいぶ離れたし

 

あぁ、幻覚ね。

と、あっさりスルー。

全くビビることなくそのままゆっくり走り続けた。

 

3:00 迷子

ある程度車道を下ってくると、今度は現在地がよくわからない。

方角的に天拝山公園の方向はなんとなくわかるが、周りは住宅街と畑ばかりで

コンビニさえ見つけられない。

どんなふうに進んでいいのやら、全くわからない。

普段Googleマップにお世話になりっぱなしなので、iPhoneが使えない今。

野生の感を頼りに進むしかないのだ。

深夜3時にずぶ濡れで住宅街を徘徊。

間違いなく職質されるレベルの怪しさ。

 

溢れ出すため息を漏らしながら20分ほど住宅街を彷徨い、

筑紫野インターを発見!

なんとか天拝山公園にたどり着くことができた。

 

3:21 駐車場到着

無事に下山完了。

ルート変更はしたものの、なんとか最後まで自分の足で帰ってこれた。

疲れたぁ。

 

【登山記録・感想】

 

登山記録

脊振全山縦走詳細

<行動時間> 27時間21分(休憩含む)

<行動距離> 92.07km

<累積標高差> 計測中断

<消費カロリー> 8,604kcal

 

 

冬の脊振全山縦走の装備

<登山ウエア>

 

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最近の特に気にってるウエアが2つあります。

1つはアンビションパンツ 

冬季の低山やゆっくり歩く(汗をかかないことが予想される)登山に僕がよく履くパンツです。

表と裏と生地か違うので、表では寒さから体を守り

裏でとんでもない通気で、いい感じに熱気を抜いてくれます。

ストレッチも抜群なのでかなり気に入ってる1本です。

 

関連ブログ⬇︎

≫ハイブリッド アンビションパンツ 登山にオススメのパンツ

 

2つ目は、股擦れ防止のために履いたタイツ

NIKE トレイルタイツ

 

股擦れ防止はもちろん、

太ももの筋肉もサポートもしてくれて、しかも雨で体が冷えている時でも温かった。

これは履いておいて正解でした。

 

 

<ギア>

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今回のようなたくさん荷物を背負って走る場合に登場するのが、

パーゴワークスのラッシュザック

特徴は、走れる大容量ザック。

ロングのトレランのために購入したのですが、低山の短時間登山ももちろんOK。

500mlのペットボトルが、前ポケットに入るので

僕みたいに体が硬い人には、特にオススメのザックです。

走り心地も良く、重たい荷物でもザックがぶれず走りやすかった。

たくさんの荷物を詰めたが、ザックにはまだまだ余裕があった。

 

 

長い距離を走るときは、ベクティブ エンデュリス

厚底のこの靴が一番しっくりきます。

 

 

新しいモデルも出てるので、気になるところです。

 

それと、久々に被ったKAVUのキャップも相変わらずいい感じでした。

 

 

 

 

<その他 持ち物>

 

 

脊振全山縦走のための全食料

品目 持っていった 消費した
おにぎり 3つ 3つ
エネルギーゼリー 4つ 2つ
パン 3つ 3つ
カロリーメイト 3箱(12本) 2.5
プロテインジェル 3つ 2つ
プロテインバー 3つ 2つ
6個 4個
ミネラルタブレット 20粒 5粒
ハイチュー 1つ 0
ラムネ 1袋 0

 

 


おやつは個包装を外しジップロック300gづつ2パック持っていきました。

 

ちなみにスニッカーズミニは20個ほど持っていって、ほぼ食べきりました。

 

 

出発前には大盛りパスタ

家を出る前にパスタで1000kcalほど、カロリーを体内に溜め込む。

しっかりカロリーをとることで、持ち運ぶ食料を減らした。

 

脊振全山縦走の感想

 

前回の失敗から多くのことを改善して挑んだ今回の縦走。

今回も毎度のことながら、数々のトラブルに見舞われましたが、

今回は諦めることなく、今の自分に何ができるのかをしっかり考えて行動できた。

どんなに準備しててもトラブルはつきもの、

トラブルを言い訳に諦めることが今まででしたが、今回はそれを乗り越えられた縦走でした。

コース変更で最後の大佐野山と天拝山に登れなくて、

これを制覇とよべるのかは…?

ですが、

僕的には当初目標にしていた

「自分の足で帰る」を達成できたので今回は成功です。

1つ驚きとしては、

最後のダムで消えてしまった2つの灯り。

元気ならばぎゃーぎゃー騒いで、怖がっていたと思うが、

ビビる元気がないと、怖くも感じないんだな〜と新たな発見でした。

 

 

 


 

 

 


 

 

 

【まとめ】

 

今回は4度目の脊振全山縦走にトライしてきました。

午前0時に福岡県の糸島市にある福吉駅を出発し、

27時間半後にようやく、筑紫野市の天拝山下の高架下駐車場に到着。

全長90kmの縦走を無事に踏破できました。

途中何度も、トラブルや睡魔に襲われましたが無事に最後まで自分の足で帰り着くことができ、

ひとつ大きな壁を越えれたように思います。

ロング縦走に興味があるひとや、28時間でがっつり痩せたいひとは、

ぜひトライしてほしいルートです。

ちなみに、僕は4kgやせてましたw。

 



以上!

今回は脊振全山縦走のレベンジしてきた

ボックルヘアのTOMOでした。

 

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2 件のコメント

  • おめでとうございます!
    ついに脊振全山縦走を成し遂げたんですね!!
    とても嬉しく思います、そして挑んだ姿勢はすごく格好良いと感じました。
    十坊山から私が撤退した雷山避難小屋まで、TOMOさんのブログ見ながら思い出してました。ココの急登がキツかった、じい様からお菓子もらった、風が心地よかった、撤退を決めた挫折感や不甲斐なさ等々。
    きっとまだあの場所に張り付いたままだと思うので、いつか回収しに行きたいと思います。

    私事ですが念願だった資格を取り、覚悟の価値を決める場所と銘打って現在は東京に拠点を移しました。
    目の前の苦しさと向き合い諦めずに進む、その冒険の途中で得た経験や景色って何にも代え難い宝物ですよね。仲間とその宝物をお互いニヤニヤしながら自慢し合ったり、触発されて新しい冒険に出たり。。
    TOMOさんのブログは確かに私の冒険の糧になってくれました。いつかお会いした時に『ありがとう』と伝えたいなと思いつつ、宝物を増やしていける挑戦をし続けたいと思ってます。

    重ねて、脊振全山縦走完走おめでとうございます!

    • ナオさん
      いつもコメントありがとうございます。
      そして資格試験合格おめでとうございます。

      今は東京なんですね。
      新たな冒険の匂いがプンプンでワクワクしますね。

      ナオさんがこれからどんなことに立ち向かっていくのか楽しみにしています。(^^)
      ナオさんに出会える時に恥ずかしくないよう、僕もじゃんじゃん挑戦を続けていきます。

      新生活頑張ってください。
      遠くから応援してます!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    九州。大分県。職業:美容師 美容師をしてますが、登山・筋トレ・ダイエットが趣味。 最近はクレジットカード・格安SIM・投資・マイルに興味あり。 どれもこれも素人ですが、素人目線で気になる事ややり方をブログを書いてます。