こんにちは！

今日も絶好調の！

ボックルヘアのTOMOです。

2024年 4月にサハラ砂漠で開催される世界一過酷と言われるサハラマラソンを走ってきました。

今回はサハラマラソンステージ３ 85kmのオーバーナイトステージから帰ってきた様子と

ステージ４の様子を紹介します。

前回の話はこちらから⬇️

2024 MDS サハラマラソン ⑥DAY3 オーバーナイトステージ編

2024年6月21日

サハラマラソンについて詳しく知りたい人は、こちら↓

【サハラマラソンDAY4】2024/4/18

サハラマラソン４日目を紹介する前に、前回までのあらすじをかんたんに紹介します。

前回までのあらすじ

４月の14日からスタートしたサハラマラソンの３日目

第3ステージ 2024/4/16〜17

距離は85.3km　　制限時間は35時間

連日、目標とするペースから遅れまくっているので、３日目のロングステージは1km15分くらいを目安にして

トータル24時間以内のゴールを目指しスタートした。

日中は熱中症、夜は眠気との戦いとなったが、ひょんなことから深夜に覚醒し

ゴール間際の15kmは、何かが憑依しているかのように走り続け、

目標の24時間内のゴールを果たすことができた。

第３ステージの結果

タイム：23時間25分43秒

平均ペース：1km/16分15秒

順位：543位（880人中）

最後は怒涛の追い上げで、60人ほど抜いて543位で第３ステージをフィニッシュ。

これまでのレース結果

	ステージ１	ステージ２	ステージ３
距離	31.km	40.8km	85.3km
ペース	11分10秒	12分45秒（１分35⬇️）	16分15秒（3分30⬇️）
時間	5h48	8h28	23h25
順位	649位	605位（44⬆️）	543位（62⬆️）
総合順位	649位	620位（29⬆️）	559位（61⬆️）

ペースの時間が休憩時間も込みなので、15分をオーバーしてるが、24時間以内に帰ってこれたので

まあその辺は気にしないw

と、ここまでが前回までの話。

詳しい内容はこちら⬇️

2024 MDS サハラマラソン ⑥DAY3 オーバーナイトステージ編

2024年6月21日

ステージ３終了後 2024/4/17

５：25 第３ステージゴール

長かった第３ステージを終えて、テントに戻ると

日本人選手の半分くらいは帰ってきていました。

テント内は、みんなもちろん就寝中。

みんな寝ているので、なるべく音を立てないように荷物を置き。

まずはプロテインで一服。

体は重いが、メンタル的にはまだまだ元気。

きっといい感じに、気持ち良くゴール出来たから、さほど疲れも感じずいい感じのテンションなんでしょう。

何はともあれ、

約24時間履き続きた靴を脱ぐ

予想通り、足にはたくさんのマメ

さらに、レース中ずっと痛かったくるぶしは

マメがつぶれ、靴の中で流血し、靴下はもちろん

靴までもが血まみれ。

その血が渇いて、靴下も靴もパリパリになってたw

砂と血で汚れた足をきれいに洗って消毒したいが、そんな余分な水がない。

そんなときは、メディカルテントへ

メディカルテントとは

その名の通り、ケガ人や体調不良な人が駆け込む医療テント

テント内には医師や看護師が常時いてくれます。

ケガやマメで、このテントに多くの選手が駆け込むので

メディカルテントの入り口には、傷口をキレイに洗い流すための道具が一式用意されている

茶色い液体の入ったペットボトルは消毒液を水で薄めたものが入っていて

白いやつは、消毒液を拭き取るためのペーパー

青いのは、消毒した足を清潔に保つために履く靴下みたいなの

まずは、空のタライに足を突っ込み、

茶色い液体をドバドバかけて患部の砂を落としていきます。

くるぶしは皮が大きくめくれてるので痛いかと思いきや、足が疲れ過ぎてあまり感覚がない

なので、さほど痛みもありません。

キレイになった足

青いのを履いてみた。

本来なら、このままメディカルテントの中に入って、自分でマメの処理をします。

マメを早く治すには、マメに注射器をブッ刺して消毒液をいれて、

マメの中の液体と消毒液を一気に注射器で吸い取る。こうすると早くマメが治るみたいですが

僕は注射器が怖いので、足をキレイにしただけで自分のテントにもどり

消毒した安全ピンで、マメの中の水分を取り出すのみ。

普段あまりマメができないので、けっこう時間がかかってしまった。

そんなこんなしていたら、時刻は午前７時

朝飯を食べたり、レースの片付けをしてると徐々に気温も高くなってきたので

限りある大事な水で、洗濯と軽く水浴びし

からだふきシートを贅沢に２枚も使って、全身をキレイにした。

これでようやく寝れる体制になったので、軽く仮眠をとることにします。

この日は風が激しく、横になってると容赦なく砂嵐が襲ってきます。

サングラス+バフでも、砂が口に入ってくる

キレイにしたばかりの顔や体もソッコー砂まみれ…。

これだから、砂漠は…。

壁が欲しい。

日本では家に普通に壁があるけど、

この時ほど「壁が恋しい…。」と思ったことはありません。

足元のゴミ袋も強風でバサバサなってる。

第３ステージの制限時間は35時間なので、早く帰ってくれば、その時間がOFFとなります。

僕は24時間内に帰って来れたので、次のレースのスタート時間までの24時間が休憩になる。

制限時間ギリギリの16時に帰ってくる選手は、休憩時間が少なくなるので

早く帰ってきた選手の方がゆっくり休むことができます。

時間の経過とともに、日本人テントにも、ひとりまたひとりと選手が帰ってきます。

いつも最後尾を行く、吉田くんが無事にゴールできるのか？気になりますが、

関門ギリギリボーイなので、みんなで吉田くんが帰ってくることを信じて待ちます。

仮眠やら洗濯やらで、あっという間に時間は経ち、第３ステージの制限時間まであと１時間

そろそろヤバイんじゃね？ってタイミングで吉田くんも無事に帰還👏

日本人選手は誰ひとりかけることなく第３ステージをクリアしました。

時刻は17時。

全てのランナーが帰ってきたタイミングで…、

念願の…w

コーラ！

しかも、砂漠のど真ん中にも関わらず、キンキンに冷えてるコーラ

毎年、ロングステージの後にはサプライズコーラがある噂されていましたが、

今年も、ちゃんとありました。

しみるぅぅぅ〜

隣の田中くんもコーラが染みているようですw

最高にうまい

大事に大事に、味わって♪

って💦

秒でフィニッシュ。

たとえコーラが１Lあったとしても、秒でフィニッシュできる自信があるw

コーラの後は、晩御飯。

この日は贅沢に、カップヌードルとモンベルのリゾッタでしっかりカロリーを取っていきます。

カップラーメンとリゾッタは水でも作れるのですが、お湯で作った方が断然美味しいので、

固形燃料をいっぱい持ってきてましたが、実際は…。

固形燃料はそんなに要らなかった。

と言うのも、晩御飯を作る夕方はまだ日差しも強く暑いので、

アルファ米もラーメンも水を入れて日向に15分ほど放置してると、超熱々で美味しく出来上がるんです！

なので、もしみなさんがサハラマラソンに出るならば固形燃料は朝の分だけでOKです。

そんなこんなで休息日は終わっていきました。

【DAY５ステージ４】2024/4/18

前日の休息日があっという間に過ぎ去り、迎えたレース５日目

第４ステージの朝。

4 ：00 起床

早朝に起きて、レースの準備をする。

この非日常な習慣が、なんだかんだ日常になってきた５日目。

今朝も淡々と準備していきます。

レース開始４分前

スタートゲートに向かってます。

ステージ４となると、スタートの緊張感は全くありません。

毎回スタート地点には、スタッフがたくさんいて

肩にあるGPSが正常に動いているかチェックされます。

緑のランプが点滅してれば正常。

スタートゲートに入ることを許されます。

このGPS 何気にすごい、スタートからこれまで一度も充電してないのに起動し続けてる。

日本のレースでもIBUKIというGPS端末が使われるレースがあるが、これは24時間を超える場合には各自で充電しなければならないので、

サハラマラソンのGPSの凄さが異次元。

スタート１分前に、GPSのチェックをスルーしスタートゲートに到着

余裕の表情。

昨日はしっかり休息できたので、心なしか表情に元気が戻ってきています。

6：30 第4 ステージスタート

いつもの曲を聴いて、カウントダウンからのスタート

今日も頑張って、砂漠を走っていきます。

第4ステージ詳細

第４ステージは43.1km

ロングステージ後の40kmは、なかなかヘビーですw

※B2がスタート、B3がゴール

距離	43.1km
累積標高	＋390m
関門時間	トータル：12時間45分（17時まで） CP1（10.0km）：3H10（9：30） WS1（17.0km）：5H00（11：30） CP2（22.9km）：6H45（13：15） CP3（30.2km）：8H45（15：15） WS2（37.7km）：11H00（17：30

＜ステージ4の目標＞

第４ステージは、43.1km。

ロングステージを終えても、まだ43kmもあるの…。と内心、ゲンナリしてますが

第３ステージはいい感じにゴールできたので、

この勢いで第４ステージもスタートから、遅くてもいいので走れるところまで走ってみることにします。

目標は、1km/10分

第３ステージより６分も早いペース設定ですが、

今の僕には第３ステージ最後の無敵感覚がまだ残っていて、根拠のない自信に溢れていますw

まあ、行けるところまで走ってみる。

スタートからジョグペースで走って進む。

レース日程も半分終えて、ザックはかなり軽くなってきた。

と言っても、みんなのスタート時の重さだけどw

このくらいの重さだと、肩も首も痛さを感じずに走ることができます。

暑くなる前にと、淡々とリズムを掴み進んでいく

7：56　CP1 10km地点

約１時間半で10kmは、なかなかいいペースです。

10km走り続けれたことが地味に嬉しいw

気温もまだ涼しいののでこの調子で、７km先のウォーターステーションを目指します。

太陽も完全に登って、じわじわ照らしてきます。

右の太ももに若干の違和感はありますが、走れないほどではない。

スタートから２時間半、15kmを過ぎても意外に走れてることに自分で驚く。

快調に前に進んでいく

歩きではさほど気にならないボディバックですが、

走ると前後に揺れてボディブローのように内臓にダメージを加えて、地味に痛い。

なんとか改善できないかと、ボディバックの中身を減らし対処してるが、

一歩進むたびダメージを喰らっているw

これがあるから思いっきり走れない気がするw

WS1 17km地点

なんだかんだ、ここまでちゃんと走って来れました👏

あれ？僕、環境に順応してきた？

これまでのレースとは違い、走りながら情けなさを感じることなく、泣き言やグチを言うこともなく

快調にここまできてしまった。

WSも休憩なしに、次のCP２を目指し走っていきます。

とんでもなく永遠に続くまっすぐな道も、これが砂漠の普通だと思えてきた。

とんでもなく長く足を取られて進まない砂丘も、まっすぐの道も

これまでたくさんの越えてきたので、メンタルも砂漠に順応してきた。

カメラを向けられれば、笑顔でポーズも余裕でできます。

とは言え、さすがに20kmを過ぎる頃には、時々歩きも混ざってくるようになってきた。

暑い。

暑いがこの暑さにも、かなり慣れてきた。

暑さは感じるが、そこに連日感じていた、苦しさはさほど無い。

地味に成長し、強くなっている自分が嬉しく、歩きながらもできるだけ走って前進していく

10：10 CP2　22.9km地点

スタートから３時間40分

これまでに無いくらいハイペースで、しかも疲労感も少なくCP2に到着。

気づけばステージ４もあと半分。

これは行けるぞ！と、CP2では休憩もそこそこに出発

これまでの走りやすい硬い大地と打って変わり、砂地が多くなってきた。

足を取られてうまく走れない。

そして時間の経過とともに、ぐんぐん上がっていく気温

暑い。

気温はあっという間に40度近くまで上がっていく。

さらっさらの砂地に足を取られて、思うように進めない。

次々とやってくる、小さめのアップダウン

いつもなら永遠を感じさせるコースと、この暑さに泣き言がはじまってるが、

今日は違う。

いくら暑くても、苦しくても、しっかり前を見続けている。

うつむかず、前だけ見て進んでいるのだ。

11：35 CP3 30.2km地点

レース開始から約５時間。

ようやくCP3に到着。

ほぼほぼ１km10分のペースが守られている。

とはいえ、この日の暑さも凄まじく

それに加え、いつもより早いペースなので体力消耗も激しい。

かけ水でなんとか、クールダウンをはかります。

実は、ステージ３からかけ水の量が変わった気がする。

ひとり数百mlと決まっていた、かけ水の量が明らかに多なってる気がする。

以前は、こんなに水が垂れることもなく、ソッコー乾いていたような…。

３日目以降は、けっこうたっぷり掛けてくれる。

嬉しい変化ですw

かけ水のおかげで一瞬だけ、クールダウンできた。

あと12kmちょい。このペースでいけばあと２時間と言ったところでしょう。

相変わらず、ぽこぽこした砂丘のアップダウンが続き、思うようにスピードが上がらない。

とはいえ、走れるところは意地でも走る

暑いから早く終わりたい。

その一心で、前だけを見て進みます。

WS2 37.7km

CP3から７kmほど進んだところに、WS２。

ゴールまではあと５kmほどなので、水はボトルの半分だけ補給してもらいます。

ここにきて、少しでも走りやすいようにと軽量化の知恵もついてきたw

後はゴールまでひたすらまっすぐ

画像では小さすぐて見えないですが、肉眼では遠くにゴールが白く小さく見えています。

あともう少し、と思っちゃいますが

ここにも小さめのアップダウンが10個ほどあり、なかなか進まない。

ゴールが見えてからが長いのが、砂漠あるあるだと毎回痛感させれられるのに、

「毎回もう少しでゴールだと思ってしまう…。」この罠に毎度ハマってしまう。

くっそーまたこれか〜と叫びながら、ゴールを目指す

14：11 第４ステージゴール

今日全力でゴールへ駆け込むも、ゴール直前でGoProを落としてしまい、５mほど引き返すことにw

なので、同じスピードで進んでた選手には競り負けてしまったが、

第４ステージはこれまでで一番走れた日になった。

ステージ4 レース結果

第4ステージレース結果

	距離	ペース	通過時間	順位
CP1	10.0km	6.80km/h	1h26	545
CP2	22.9km	5.88km/h	3h40	538
CP3	30.2km	5.04km/h	5h35	523
finish	43.1km	5.09km/h	7h41

※表の順位は総合順位になります

タイム：7時間41分09秒

平均ペース：1km/10分50秒

順位：364位（880人中）

総合

	合計距離	合計時間	総合順位
ステージ１	31.1km	５h48	648
ステージ２	71.9km	14h14	620
ステージ３	157.2km	37h40	559
ステージ４	200.3km	45h21	503