こんにちは!
今日も絶好調の!
ボックルヘアのTOMOです。
今回は第3回 球磨川リバイバルトレイルを走ってきました。
今回も完走できんかった…。
関門アウトになってしまった。
すみません🙏
今回のブログでは、
- 球磨川リバイバルトレイルとは
- 九州で唯一の100マイルレースってどんな感じ?
- 何が原因で失敗したの?
この辺が気になるひとに読んでほしい内容になっています。
本題の前にちょっと自己紹介とお知らせ
【お知らせとお願い】
遠征費の支援をお願いしています。
現在、トレラン海外遠征にかかる費用と、
2025年のオーストラリア520kmのレースに出走するためのエントリー代(70万円)を
OFUSEにて支援を大募集しています。
100円から支援できますので、是非ともお協力お願いします。
OFUSEの詳細はコチラ⬇︎
【第3回 球磨川リバイバルトレイル 】
球磨川リバイバルトレイルについて
今回で第3回目の開催となる球磨川リバイバルトレイル。
2020年7月豪雨の大水害の復興をきっかけに始まったトレイルレースで
球磨川の源流の水上村から、球磨村・山江村市・五木村を経て八代の海まで走るコースになっています。
源流から河口まで、球磨川の始まりと終わりを見届ける。
被災地の復興を後押しすることをコンセプトにしています。
レース詳細については前回のブログにまとめているので、そちらをご覧ください。
レース詳細
球磨川コース | 川辺川コース | |
スタート | 令和6年11月16日(土)5:00 | 令和6年11月16日(土)12:00 |
距離 | 約169km | 約102km |
累積標高 | 約9000m | 約5400m |
制限時間 | 41時間(関門7か所) | 30時間(関門4か所) |
参加費 | 36,000円/ペーサー16,000円 | 26,000円 |
ドロップバック | あり(A3高野体育館) | あり(A4) |
今回 僕は、100マイルの球磨川コースを走りました。
実は去年も球磨川コースを走っていて、前年は130km地点のA5で関門アウトになっています。
そのリベンジを果たすべく、今回も出走したのですが…。
結果から報告すると
今回は、A4の100km地点で関門アウトになりました。
昨年の自分を下回る結果に正直、めっちゃヘコんでいます。
ロングレース3連続失敗は、ここ最近に無いくらいしっかり落ち込んでいますw
何がどうダメだったのか?
思い当たるポイントはいくつかありますが、それを補うための準備はできていたと思います。
その辺を踏まえて、レース前日からの様子を時系列で書いていきます。
僕もこのブログを書きながら、反省点が明確にしていきたいと思います。
レース前日 2024/11/15
レース前日は熊本県球磨郡水上村にある湯山小学校でレースの受付を行うため
受付会場に向かうのですが、今回のレースはワンウェイコースのため
ゴールの河川敷公園に車を置いて、バスで受付会場に向かいます。
球磨川河川敷公園へ
球磨川河川敷公園は自宅から約130km 車で約3時間のところにあります。
バスの出発時間の15時20分に合わせて自宅を出発します。
バスの出発時間の1時間前に到着。
公園の駐車場には100マイルに出走する選手が続々と集まってきています。
15:20 バス出発
受付会場の湯山小学校までは約1時間40分のバス移動。
天候は小雨。
明日のレースまでに雨はやむようです。
そんなこんなでどんどん山へ進むこと1時間40分。
あっという間に、湯山小学校に到着。
レース受付
昨年に比べ、レース受付はかなり簡易的なものに変わっていました。
- 必携品チェック無し
- リストバンド無し
受付で行ったのは
- 顔のわかる身分証のチェック
- 誓約書の提出
この2つのみ。
あとはゼッケンと、参加賞をもらって終了。
なので受付は1分とかかりません。
参加賞
なんだろ〜😅
麦ばっか…。
正直、微妙で重たい参加賞のラインナップw
参加賞のTシャツも
完全に振り切ったダサさ
中途半端にダサいなら、これくらいの方がいいですw
(まさみん宅の絨毯との相性が最高w)
宿へ
今回の宿は、僕が所属してる京都100マイラークラブのメンバー、マサミンさんの家に泊めていただくことにw
と、言うのも…。
僕が宿の予約をしようとした時には…、宿の予約期間が終わっていた。
そう!僕はスタート前から結構ヤバめな失敗をカマしていたw
移動のバス予約はかろうじて取れたもの…。って話を僕のラジオで話していたら
マサミンさんのご好意で自宅に泊めていただけることになりました。
その詳細はこちら⬇️
<マサミンのラジオ⬇️>
受付があっさりと終わり、マサミンさんに迎えにきていただき、元湯にでひとっ風呂あびて、マサミン宅へ
まさみん宅がめっちゃ広くて迷子になりそうでしたw
ちゃっかり晩御飯まで頂き、明日のレースに備えます。
広い部屋を自由に使わせていただき、レース準備をしっかりして
気づけば23時でしたが💦
お腹いっぱいご馳走になり、広い部屋でぐっすり寝ることができました。
感謝しかありません。ありがとうございました。
【球磨川リバイバルトレイル レース 2024/11/17 】
レース前の準備
2:30 起床
レーススタートが早朝5時なので、3時半にまさみん宅を出発する。
そのために2時30分に起床し準備していきます。
レース日は起床したら、一番に朝ごはんを食べますが、
今回は朝ごはんはスタート会場でおにぎりをもらえるようなので、それ以外の準備をしていきます。
ウエア選び
気温にあわせ、スタート時のウエアを2パターン準備しています。
この日は思ったより寒くなかったので、涼しいバージョンのタンクトップでレースに挑みます。
ウエアに着替え、まずは
テーピングを貼る
テーピングは、捻挫防止のためのXテープ
貼り方はこちら⬇︎
さらに、去年はくるぶしの痛みでかなり苦しんだので、くるぶしもしっかりガードしていきます。
前回のくるぶし地獄の様子はこちらから⬇️⬇️
ダイソーのつまさきクッションを二つ折りにして、
くるぶしの骨部分に固定します。
ついでに、
マメができやすい足裏には、マメ防止クリームをふんだんに塗って
これで完璧です。
ちなみに今回の装備はこちら⬇️
球磨川リバイバルトレイル装備一覧
ウエア
商品詳細 | 関連ブログ | |
パンツ | ノースフェイス | 夏登山におすすめの短パン |
スパッツ | ナイキ トレイルタイツ | |
インナー | ドライナミックメッシュクルー | 登山最強インナー |
ウエア | ノースフェイスタンク | |
キャップ | BUFF | |
ヘッドバンド | コンプレスポーツ | オススメのヘッドバンド |
靴下 | タビオ | |
カーフサポーター | GOLD Win |
これまでのレースではfoot Maxを履いていましたが、
今回は足裏に滑り止めがついたタビオを履いています。
foot maxよりは、やや生地薄めですが通気性履き心地共に抜群です。
さらに、今回はキャップも新しいものにBUFFのキャップ
僕は頭が小さいのでSMサイズです。
装備とザックの中身
ギア詳細 | 関連ブログ | |
ザック | アドバンススキン12 | トレラン初心者おすすめザック |
フラスク | サロモン500(↑の付属品) | |
サングラス | デカトロン |
デカトロン |
シューズ | Vectiv Enduris | TNFベクティブ エンデュリス |
時計 | ガーミンEnduro 2 | ガーミン745はロングレースで使えるの? |
カメラ | iPhone15pro | 登山でスマホ2台使う理由 |
ライト | レッドレンザーH8R | レッドレンザーの感想 |
ゼッケンベルト | 龍馬脱藩トレイルの参加賞 | |
ストック | ブラックダイヤモンド | トレッキングポールの選び方 |
手袋 | ショーワグローブ | 登山初心者がまず買うべき手袋 |
今回はライトを新しくしました。
これまではレッドレンザーNeo9rを使っていましたが、ライト自体が重く首が凝るので少し軽いレッドレンザーのH8Rに変更。
さらに今回も必携装備品が多いのでサックはサロモンのADVANCE SKIN 12を使いました。⬇︎
ADVANCE SKIN 12は、前ポケットが多く大きく使いやすい。
走っている時のブレが全くなく、使いやすいし走りやすい。
500mlのソフトフラスコが2つ付いてるのでコスパも良く
レースにはオススメのトレランザックです。
ザックの中には、必携装備品とその他
<必携装備品>
ネックウォーマー | ノースフェイス |
携帯 | iPhone |
マイカップ | サロモンソフトカップ |
1L以上の水 | サロモン500ml✖️2本 |
ライト2個 | モンベル・レッドレンザー |
サバイバルブランケット | サバイバルシート |
ホイッスル | molten |
テーピング用テープ | 1m✖️1枚 |
携帯食料 | 下記で紹介します。 |
携帯トイレ | 携帯トイレ |
レインウエア | サロモン ボナッティ ・ボナッティパンツ |
手袋 | ショーワグローブ |
ファーストエイドキッド | 絆創膏・ガーゼ・ロキソニンテープと軟膏・痛み止め(錠剤)・消毒液・下痢止め・パイオネックス0 |
フラッシュライト | デカトロン モーションライト |
モバイルバッテリー | 12,000mAh |
サングラス | デカトロン |
<その他 持ち物>
食料
ジェル | メダリスト12個 |
カロリーメイト | 1袋 |
わらび餅 | 8個(セブン日田十二町店さん提供) |
ようかん | 4個(セブン日田十二町店さん提供) |
マグマ | 8本(回復サプリ) |
プロテインバー | 2本 |
エナジーゼリー | アミノバイタル2個 |
クエン酸 | メダリスト(4袋)/ウルトラミネラルタブレット(1袋)・経口補水液パウダー(4本) |
おやつミックス | 1袋:200g(柿の種・ドライフルーツミックス・ミックスナッツ) |
その他 | ラムネ |
今回もセブン日田十二町店さん、たくさんの行動食を提供いただきました。
いつも本当にありがとうございます。
4:00 会場到着
午前3時半過ぎにまさみんに会場まで送っていただきました。
実は、まさみんもこの球磨川リバイなるトレイルの100kmコースに出走します。
まさみんのスタート時間は、本日12時
僕がいなければ、まだまだぐっする寝ている時間なんどろうけど😅
まさみんの足を思っきし引っ張ってるw😅
ごめんなさい🙏
まさみんが無事に100km完走できますようにと願いつつも、
ご厚意に、甘えこんな早朝?深夜?に送ってもらいました。
会場では朝ごはんのおにぎりをもらい、
おにぎりとアミノバイタルをぺろっと食べてスタート地点に向かいます。
実は今回の第3回球磨川リバイバルトレイルは、どうしても完走したいレースなんです。
理由は2つ
- 昨年は130km地点で、時間切れによりDNFになってしまったから
- 今年のレースは、サハラマラソンは完走できたたものの、天ヶ瀬100(京都100マイル)・TDS(フランス145km)共に時間切れによりDNFという結果なので、せめて完走率50%で今年のレースを終えたいと思っている
そんな理由から、全力で完走のための準備をしてきたのである。
とはいえ、レース2ヶ月前にヒザの靭帯を痛めてしまい、レースまでの2ヶ月間ほとんど練習ができなかった。
当然、体力・走力共に落ちているのは僕が一番理解していたが、
それでも絶対に完走するため、レース直前まで悩んだが
- 装備からゴープロを外し
- 行動食の量もこれまでの半分に減らし
できる限りザックを軽くして挑んだのである。
球磨川コース レース開始
5:00 スタート
早朝5時。
MCのカウントダウンから
「ファーン」というラッパ?の音と共にレーススタート
そして、あっという間に最後尾w
でも、これでいいんです。
これが僕の実力ですw
まずは12km先の第1給水所(W1)を目指します。
標高730mほどアップし、700mほど下った先にW1はあります。
この区間を約2時間24分で走り切る予定。
レース計画
今回のレース計画は、こんな感じ⬆️
第2エイド(A2)までは昨年より遅いペースで計画を立てています。
前半ゆっくり入って、中盤は我慢、そして後半は何とか歩き切る。
そんな作戦で計画を立てましたが、これは去年の走力がある前提。
今年は、ヒザの痛みと体力 走力不足で去年のように進めないと思いますが、
これ以上ゆっくりだと、またしても関門に間に合わないので、無理は承知でこのタイムスケジュールです。
走力が足りないところは、軽くなってるザックと、エイド(休憩)時間を短縮することで補う作戦です。
W1までは林道で登って、トレイルで下る。
7:30 W1 旧古屋敷小学校跡 12km地点
予定時間から6分ほど遅れてW1に到着。
「前半は抑えて計画してる」とか言ってたくせに、ここまで9割ほどの力で走ってきた。w
結構、必死で走ってきたにも関わらず、予定時間から6分おくれ。
昨年のと比べると12分ほど遅れている…。
最初から厳しい現実を目の当たりにすることになる。
ここでちょっとだけ💩してw
フラスクに水分を補給し、10km先の第1エイド(A1)を目指します。
給水所滞在時間は5分。これは予定ど入りですw
次のA1までは800mほど標高を上げます。
この区間の予定時間は2時間。
そして、関門時間は10時。
ここまで12kmに2時間半もかかったのに、2時間ちょいで10km800mも上がれんの?
と、多少の不安に襲われますが、とにかく前へ
給水所からロードを進み、やがて林道を登っていく
この区間のほとんどが林道の登り
時間を意識しながら、黙々と登っていきます。
昨年この区間を走ったときは、すでに悶え苦しむほどの痛みがくるぶしに出ていましたが、
今年はしっかりクッションを入れてるので、くるぶしの痛みは全くなし。
負傷していたヒザの痛みは多少あるものの想定内の痛みなので、実質痛みはゼロです。
急な林道の登りは無理せず歩きに切り替え、登っていきます。
途中、何度もスイーパー(最後尾に付くスタッフ)の気配を近くに感じながら進んでいきます。
9:31 A1 不土野峠エイド 22km地点
関門29分前に何とか第1エイドに到着
予定到着時間からは2分遅いですが、この区間の予定時間では2分ほど早く到着できました。
とはいえ、去年より31分も遅い到着に、ちょっと心がざわつく。
ほぼ最後尾なので、エイドにはほとんど食料は残っていない。
うどんスープを2杯ほど頂き、次を目指します。
エイド滞在時間は5分未満。
ちょっとでも時間を無駄にできない状況です。
いつもブログを読んでくださってるみなさんは、気付いてる方も入りかもしれませんが
今回のブログは極端に写真が少ない。
そう、今の僕には悠長に写真を撮ってる余裕も体力もないのです!
絶対に完走するために、写真を撮ることも諦めました。(トレイルなどの状況を写真で見たい場合は去年のブログを参考してください)
それほど、体力 走力に自信がないし、それでも今回は絶対に完走したい!
A1から次の給水所W2までは約3kmで300mほど標高を上げます。
この区間の予定は36分。
A1からは車道を500mほど下り、トレイルを登っていきます。
10:15 W2 銚子笠(25km地点)
計画していた時間とぴったしの時間に到着。
ここから第2エイド(A2)まで18kmで1200mアップと、かなり長いので水分を満タンにして出発します。
ここからA2までが僕にとって1つめの難所。
昨年はこの区間を4時間44分かかってしまっている。
今年の計画ではこの区間を約1時間短縮の3時間54分で行くつもりです。
昨年はこの区間、途中で水を切らしてしまい熱中症寸前になっていたので
今年は水分の量を1.5Lもしくは2L?と考えていたが、このタイミングで天候が曇りから小雨が降り始めたので
熱中症はないと判断し、足の負担も考慮して、この先18kmを水1Lでしのぐことにした。
この区間は全部山の中。
ヒザの負担を少しでも和らげるため、ストックを使い背中の筋肉で登っていく。
相変わらずの小雨に加え、辺りにはガスが立ち込めてきた。
いくら昼間といえど、どんよりした天気の中、白いモヤがかかってしまうと黄色いテープの目印がかなり見えづらくなる。
目標の黄色いテープは150mおきに設置されているが、白く霞んだ中ではかなり見つけるのが困難。
何度が軽くロストしながら、アップダウンを繰り返し
時刻は13時55分。
本来ならば、A2高塚山登山口に到着していなければいけない時間にも関わらず、
僕は高塚山の手前にある分岐にも辿り着けていない。
気持ちに多少の焦りを感じながらも、とにかく前へ進む。
15:08 A2高塚山登山口(43km地点)
到着予定時間から遅れること1時間13分
A2関門時間の16時30分には間に合ったが、この区間に4時間58分もかかってしまった。
ストックを持っていなかった去年よりも14分も多く時間がかかっている。
去年より
- 天候は涼しい
- ストックも持っている
- 前日に眠れている
- 荷物は軽い
- くるぶしの痛みはない
ヒザの痛みを差し引いても、去年より格段にコンディションが良いはずなのに、完走できなかった去年の自分にも追いつけない。
悔しい、悔しい、悔しい。
悶々としながらも、コジビエバーガーとおにぎりを口に頬張り、コーラで流し込む。
トイレだけ済ませ、すぐにエイドを出発。
このエイドは15分の休憩を予定していたが、時間がかなり押しているので10分ほどで出発。
昨年はここで30分ほど休憩していたので、休憩を省くことで去年の自分との差が10分ほどに縮まった。
もっと休憩したかった、座りたかった、攣りかけてる足をマッサージしたかったが、そんな暇はない。
「次の区間こそ、巻き返す。」
今にもへし折られそうな気持ちを奮い立たせ、とにかく前へ、前へ。
次のW3梶原地区給水所までは約13kmで標高780mアップし、1,000mほどダウンする。
この区間の予定時間は2時間49分。
A2の高塚山登山口エイドから高塚山、高塚山分岐区間はピストン区間。
この区間はこれからA2に入る選手とすれ違う区間になってる。
僕がA2を出発してまもなく、スイパーとすれ違う。
関門まであと1時間以上もあるのに、すぐそこに最後尾とは…。
今年のみんな!早すぎねぇかい?
いや、僕が遅いのか?
など、ひとりごとをブツブツつぶやきながら、ピストン区間を抜け、トレイルをひた走る。
休みなくトレイルを進み続け時刻は17時。
本来の計画ではW3梶原地区給水所に辿り着いてる時間帯だが、W3まではまだまだ遠い。
この時間になってくると立ち込めるガスに加え、日没も近いことから辺りは暗さが増してくる。
ザックからヘットライトを取り出し、転ばないよう、ロストしないよう慎重に下っていく。
トレイルから林道へ
林道を数キロ下った先にW3はある。
18:25 W3 梶原地区給水所 (43km地点)
予定時間から1時間26分遅れてW3に到着
A2から2時間ちょっと。
少しは巻き返せたのか?と思ったが、計画からはさらに遅れを増やす結果になってしまっている。
W3では水分を補給し、白湯を1杯もらって次のA3に向けてロードを下る。
次の第3エイド(A3)高野体育館までは約11kmの下り基調のロードが続く。
この区間1km9分のペース設定になっているが、これがかなり難しい。
下りは何とかいけるものの、平地になると途端にペースが落ちて1km10分や11分になってしまう。
去年はもっと走れていたのに…、6km進むのに1時間もかかってしまう。
何とか走っていた足が、ついに止まってしまい歩いてしまう。
A3の関門時間まであと1時間。
残り5km。
1km13分ほどのペースで、静まり返った真っ暗な道をトボトボ歩きながら、頭の中で計算する。
このまま歩いてしまうと5kmで65分かかってしまう。
このままだとA3で関門アウトだ。
ヒザも痛いし、腰が痛いし、もう走れる気がしない…。
このまま…関門アウトも仕方ない…。
実は今回、A3には彼女がサポートに入ってくれている。
彼女への言い訳が頭をめぐる…。
言い訳を考えながら歩いてる自分の姿がとても情けない。
このまま時間切れでDNFになってしまう自分を受け入れよう
そんな思いでいっぱいの頭の中。
情けない。
弱い自分が悔しい。
これで後悔しないのか?
これで一生懸命やったと言えるのか?
僕はこんな弱い自分を乗り越えたくて、
僕は自分の限界を越えたくて、
僕はもっと強くなりたくて
100マイルレースに挑戦しているんだろ?
ヒザが痛い、体がきつい、走力がないのはレースが始まる前からわかっていたこと
間に合うかはわからないが、A3までは今出せる限りの全力で行こう!
そこからA3高野体育館までは余力を全て注ぎ込んだ猛烈なダッシュ
ダッシュといえど1km7分が限界w
初めは関門の20時30分に間に合うか否かだったが、20時30分の関門に間に合う兆しがほんの少し現れた。
もし関門に間に合った場合、20時30分という時間は
A3を出発しなければいけない時間。
次へ進むなら、A3でせめて15分は休みたい。
頭の中で計算しながら、休憩時間を確保すべくペースをどんどん上げていく。
A3直前の道端に彼女を発見!
こんな寒く暗い中、ひとりで待っていてくれて
嬉しいのと苦しいので涙が出そうになります。
彼女の声援に答えることができないほどガハガハでしたが
何とかA3に滑り込みます。
20:12 A3 高野体育館14分 (67km地点)
嗚咽を上げながらなんとか、関門時間18分前にA3にぎりぎり到着
ドロップバックを受け取り体育館の中へ
体育館ではたくさんの拍手に出迎えられます。
あの時、諦めなくて本当に良かった。
予定時間より1時間29分遅れでの到着
ザックの中身の詰め替えを彼女にお願いし、僕はとにかくカロリーを摂取
ドロップバックの中身
着替え | ドライナミックメッシュ・Tシャツ(半袖)・メリノスピンサーモ・ヘッドバンド・ビーニー・ネックウォーマー・アームカバー・靴下・・MP ロングパンツ・ |
ギア | 手袋(防水防寒)・ヘッドライト |
食料 | モンスター・メダリストジェル(12個)・トップスピード(2個)・アミノバイタルジェル・ミックスナッツ(100g)・わらび餅(10個)・メダリスト(顆粒)(2個)・マグマ(6本)・OS1ゼリー・チキンラーメン・羊羹(3個)・OS1パウダー・フルーツミックス・ラムネ・おしるこ |
その他 | Xテープ・ロキソニンジェル・モバイルバッテリー(超大容量)・テーピング・貼るカイロ・胃薬・吐き気どめ・下痢止め・歯ブラシ・カラトリー・バンテリン・パイオネックス(0mm/0.6mm) |
カロリー摂取と言っても、さっきまで嗚咽を上げながらダッシュしてきたので
小さいおにぎり1つと、フルーツパウチとモンスターを飲むのが精一杯
胃腸がやられていましたが、フルーツの甘いシロップは飲みやすかったw
糖分がガツンときて元気を取り戻しましたw
8分休憩し、トイレに行って時間ギリギリにA3を出発
なんとかA3の壁を超えた。
彼女に礼を言う間もなく、高野体育館を出発します。
次の区間も僕にとってかなりの難所
次の給水所まで約23km。
標高1440mのアップと1300mのダウンが待ち構えています。
A3から何となく一緒に進むことになった小嶋くんとこの区間に挑みます。
僕らの後ろにはもちろんスイパー。
関門ギリギリに出たので最後尾は確定ですw
この区間の目標タイムは6時間
しばらくはロードを進み
そこから、トレイルで一気に800mほど標高を上げていきます。
これが苦しいのなんの💦
A3で取り戻した元気もすぐに消滅
A2辺りからジワジワ感じていた背中の痛みが本格的に襲ってきた。
原因は絶対に、ストックに頼りすぎてる事だと思う。
ヒザをかばうあまり、腕や背中の筋肉を使ってストックで進んできたツケがここで大爆発。
いくら普段から筋トレをしていても、こんなに長い時間背中の筋肉を使い続けることが無かったため、これは紛れもなく初めての痛み。
背中と腰が痛すぎて思うように進めなくなってきた。
A3のスタート時のように進めなくなったので、小嶋くんに先に行ってくれるよう言ったが、
なぜか?僕のペースを引っ張ってくれようとしてくれる小嶋くん。
彼のペースでいけば、次の関門もクリアできそうなペースだが何故か一緒に行ってくれる。
時々、背中の痛みに耐えられず1分横になり背中を伸ばしたり、ロキソニンジェルを腰や背中に塗りたっくったりして
できるだけ最速を進む。
相棒がいる事で眠気も最小限に抑えられた。
とはいえ、途中何度も眠くなり蛇行したり、カフェインを摂取したり
この時間かなり辛い時間帯だが小嶋くんのおかげで何とか23km区間を凌いだ。
03:53 W3宇那川林道 (90km地点)
しかし、第3給水所に到着したのは予定時間から2時間40分遅れの3時53分
小嶋くんがいてくれたのに、この区間はかなりペースが落ちてしまい昨年よりも1時間27分以上長くなかってしまった。
A4の関門時間まであと2時間
A4まであと10kmで標高は400mアップ
去年の走力でもこの区間は2時間半を要している。
とはいえ、去年は途中しれっと道路に何度か寝た気がする。
寝なければいけるのでは?
次も関門時間ギリギリにでも滑り込めれば…。
去年の自分に負けるのだけは嫌だ!
そんな思いでW3をスタートするも、背中が痛くてうまく進めない。
この区間はほぼロード。
絶対にイケる!という気持ちとは裏腹に背中とヒザの痛みに加え、猛烈な眠気。
何度も幻覚を見ながら、気合いで進むもペースは上がらず。
そうこうしているうちに、2時間
そう!
A4関門時間の6時になってしまった。
A4屋形エイドまでは、まだあと3kmほど残ってる。
制限時間オーバーで、A4にて関門アウト。
DNFです。
7:00 A4屋形多目的ホール 100km地点
A4屋形多目的ホールに到着したのは、関門時間から1時間後の午前7時。
100kmまでは到達したものの、
今回は前回よりも手前でのDNFでした。
【レース記録・感想】
第3回球磨川リバイバルトレイル レース詳細
<順位> DNF
<時間> 26時間00分00秒
<距離> 100km
<累積標高差> +6,280m・-6,400m
<消費カロリー> 10,732kcal
<タイムスケジュールとレース経過>
第3回 球磨川リバイバルトレイルの感想
今回のDNFはレースから逃げてしまった、小海100に匹敵するほど悔しい結果となりました。
正直、がっつり落ち込んでいます。
ヒザを負傷し練習ができなかったことを除けば、こんなに整ったコンディションは無い!とういくらい
天候も、前日の宿も、レース日のコンディションも最高のものでした。
なのに、前年の自分を超えられなかったという結果には…。
情けなさ過ぎて、SNSが開けないほど落ち込んでます。w
この1年、サハラマラソンというビックイベントもあったため、これまでに無いほど走った1年でしたが、
こんだけ走ったのに…、
こんだけコンディションが整っていたのに…、
こんだけサポートしてもらったのに…、
完走できない。
正直、走ることが嫌いになりました。
100マイルも完走できずに、この後に控えてる、
石舞台100(1月末)、オーストラリア520k(5月)、TDS(8月)これらのレースを走り切れるわけがない。
そんな気持ちでいっぱいです。
完走できなかった理由
山(トレイル)が弱い
トレイルの登り区間でがっつりスピードが落ちていることがわかりました。
トレイルの登りの強化、もしくはトレイル下りやロードをもっと早く走れるようにするか…。
練習不足
レース2ヶ月前の追い込みたい時期にケガをしてしまい練習できなかったのが、
今回のDNFに繋がったと思いますが、練習できていたとしても果たして完走できていたのか?疑問です。
コースの感想
ほぼ昨年と同じトレイル中心のコースです。
途中、トレイル18kmや23km区間に給水所がないのが長く苦しい印象でした。
昨年とコースが変わった区間には辿り着けず、感想は述べられませんw
エイドの感想
ほとんどのエイドがほぼ最後尾に入ったため、エイド食の量はもちろん、種類も極端に少なかったように思いますが、
それが嫌だったら、早く走ってエイドに入れって自分で思っちゃいます。w
第3回球磨川リバイバルトレイルの感想
コースになっている脊梁の山々はとても素晴らしく気持ちのいい場所でした。
昼間は曇りや小雨の天気だったたけ、周りの景色を見ることはできなかったことは残念でしたが
そんな環境の寒い中で、ボランティアや声援を送ってくれたスタッフにはたくさんの元気をもらいました。
本当にありがとうございます。
九州中央山地(脊梁の山)は、登山口へのアクセスも大変なほど本当に深いところにあるので
この山々を一気に楽しめるこのレースは、100マイル走りたい人や、九州中央山地を走破したい人には
かなりオススメのレースです。
そんな素晴らしいレースでしたが、
現状、僕は今回のレースの惨敗で止めを刺された状態ですw
この1年、こんなに走ったのに去年の自分に負けたことが、本当に悔しい。
DNF直後は、自分のこと、走ること、レースでに出ることが本当に嫌になりました。
今もその気持ちは変わりませんが、悔しいので練習量を1.5倍にして毎日走ってます。
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【まとめ】
今回は第3回球磨川リバイバルトレイルを走ってきました。
今回も残念ながら完走することできず悔しい気持ちでいっぱいです。
水害の復興もまだまだの様子でしたが、この素晴らしいレースは復興が終わっても続いていくと良いなと思います。
以上!
今回も球磨川リバイバルトレイルにDNFしてしまったボックルヘアのTOMOでした。
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<これまでのレース>
■2021年第一回 英彦山峰入り道トレイル レース【福岡県】
■OSJ KOUMI100の詳細 [人生初の100マイルレース]【長野県】
■Ultra-Trail Mt.Fuji2023【静岡・山梨】
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