こんにちは!
今日も絶好調の!
ボックルヘアのTOMOです。
2024年 4月にサハラ砂漠で開催される世界一過酷と言われるサハラマラソンを走ってきました。
今回はいよいよサハラマラソンレースタート。
レース初日の様子を紹介します。
前回の話はこちらから
サハラマラソンについて詳しく知りたい人は、こちら↓
ちなみに、これまで僕が出走した海外レースはこちら⬇️
今回のブログでは
- サハラマラソン1日目の様子
- レース詳細
などについて紹介します。
いつかサハラマラソンを走ってみたい!
とんでもない挑戦をしてみたい!
自分の限界を知りたい!
そんな人に読んでほしい内容になっています。
本題の前にちょっと自己紹介
【お知らせとお願い】
遠征費の支援をお願いしています。
現在、トレランレースや海外登山など海外遠征にかかる費用をOFUSEにて支援募集しています。
100円から支援できますので、お協力お願いします。
OFUSEの詳細はコチラ⬇︎
【サハラマラソンDAY1】2024/4/14
サハラマラソン初日を紹介する前に、前回までのあらすじを簡単に紹介します。
前回までのあらすじ
レース開催の3日前にあたる、2024年4月9日夕方に福岡空港を出発し
エコノミー地獄に耐えること22時間。
翌日10日 午前にフランスシャルルドゴール空港に到着。
2日後、12日の早朝フランスシャルルドゴール空港を出発し
サハラマラソンのスタート地点となるモロッコへ🇲🇦
空港からさらにバスで6時間
ようやくサハラ砂漠に到着。
翌日13日には、装備&メディカルチェックを済ませ、14日からのサハラマラソンスタートに備えます。
詳しい内容はこちら⬇️
スタート前
3:30 起床
早速、朝ごはんの準備にとりかかります。
朝ごはんは、五目ご飯とカフェラテ
ちなみに、乾燥剤が置いてある場所は絨毯の上
昨晩は、とんでもない砂嵐が数時間 吹き荒れていてなかなか過酷な夜でした。
起床し、周辺をライトテラスと、全てのものが砂の中に埋まっていたw😅
寝る時は、必要のないものはザックに中に詰めて寝た方がいいな…。と、学んだ朝でしした。
時刻は6時すぎ、空が変な色してる。
コレまで見たことのない色の空。
世界にはいろいろな景色がある。
この時間、ある程度 準備も終えて再びウトウトと眠たくなってきた。
ちょっと早く起きすぎたようだ。
周りはせっせと準備中。
ここで1つ、問題が発生。
トイレの袋が無いらしい。
うんこに行きたくても、受け皿である袋が無いのだ。
袋は十分に準備されていたはずだが、大量に持ち去ったとんでもない奴が多数いたらしい。
こんなこともあろうかと、僕は1枚余分に確保していた。
袋の無い人は、ちょっと足を伸ばして、あっちこっち野糞💩
これがちょっとした朝のトラブルw
そんなこんな、徐々に空が明るくなってきた
時刻は6:45
集合時間は7時なので、そろそろ準備再開
スタート前に
チーム Japan 🇯🇵で記念撮影📸
ひとり足りない気もするがw
アベさん不在のまま集合写真
日本人選手は16名。
年齢も職業もバラバラ
ちなみにアベさんとは、今大会で日本人1位の選手である。
日本人総勢16名
参加国50国、参加者総 勢約900人でただひたすら、ゴールへ向けて砂漠を走ります。
スタート10分前
僕は走るスピードが遅いので、後方でスタンバイします。
爆音が鳴り響き、ボルテージも上がっていきます。
みんなのカウントダウンと共に、スタートの合図が鳴り響きます。
この投稿をInstagramで見る
7:30 stage1 スタート
先頭集団はあっという間に、視界から消えていき、
後方の僕らはじわりじわりとスタートしていきます。
スタートゲート脇から、多くのスタッフが声援を送ってくれます。
いよいよスタートしてしまった。
あの夢にまで見た、サハラマラソン。
途方も無い夢だと思っていたが、今まさに叶えている自分がいる。
サハラ砂漠を走っている現実が信じられません。
第1ステージ 詳細
このざっくりした地図
ウケるでしょw
第1ステージは同じキャンプ地に戻ってくる周回レース。
B1がスタート&ゴール ゲート
チェックポイント(CP)は3つ。
CPは給水所兼ねています。
距離 | 31.1km |
累積標高 | +282m |
関門時間 | トータル:10時間 CP1(9.1km):2H40(10:10 AM) CP2(16.4km):5H40(12:40 PM) CP3(24.3km):7H40(03:10 PM) |
スタート直後は、硬めの地面
多少でこぼこしてますが、しっかり走れる地面。
とはいえ、荷物が重いので思うように走れない。
今朝、初めて全ての荷物をザックに詰め込んで背負ってみた。
厳冬期登山のザックよりは軽いが、「走れる重さのザックじゃねーな!」ってのが素直な感想。
僕が感じるに、荷物の重さは約14kg(水込み)
日本チームトップの、荷物の重さですw
とはいえ、
これから砂丘に入れば、足をとられさらに走ることは困難になるので、
ゆっくり目のジョグ(km/8〜9分)で進んでいきます。
軽いアップダウンの砂丘を進み、スタートから90分ほどで、
8:55 CP1 9.1km地点
1つ目のチェックポイントに到着。
スタートから約85分。
なんとかkm/10分は守れています。
チェックポイントには、給水所と、テントの休憩所があります。
コース上には水も日陰もいっさい無いので、休憩のタイミングや水分の量などしっかりした計画が必要です。
ここで水分補給と、エネルギー補給
今回はジェルを補給
ちなみに、このジェル2ヶ月ほど賞味期限が切れてました。w
水分補給とジェル補給でCPには約5分ほど滞在し、チェックポイントを後にします。
この先も、わりかし走りやすい硬い地面が続きます。
10km 地点
ふと、思ったのですが…。
外人、歩くのはえ〜!
必死にジョグで進んでいる僕の横を、追い抜いていく外国人は
まさかの、徒歩!
徒歩が驚くほどに早い!
こっちとら、必死に走っとんのに
おしゃべりしながら優雅に抜いていく、外国人の足の長いこと!
ん〜なんなんだ?😑
この気持ちは…。
なんというか…、ずるい…😑。
それはそうと、
遠くに砂丘らしきものが見えてきた
地面も徐々に、硬いゴツゴツとした地面から、砂っぽさがでてきた。
じわりじわり登ってる
この砂丘に向けて、ひたすらまっすぐが、近いようでかなり遠い。
100m、200mっぽく見えるでしょ?
実際はその5倍くらい(体感です)、マジで登れども登れども進んで行かない
もくもくと5分くらいかけて進んでも、見えていた半分も来ていない状況
周りに何もなく、遠くがよく見えてしまいすぎるが故に、
遠さをすごく感じる。
しかも、気温はじわじわと上がっていき、すでに滝汗。
滝汗といっても、汗が流れるのは顔だけというか、サングラス部分だけ
あとは、汗が流れる前に乾燥してしまう。
汗をかいているとあまり感じないが、実際はすごい勢いで体の水分はすごい勢いで外に出てる💦
サイレント脱水💦
湿度0%って怖い。
必死の思いで、砂丘を登ってきた。
ようやく登ったのも束の間、
目の前には次の砂丘
そして、さっきより砂感が増している。💦
この砂の地面では、足を取られて 走ることはもってのほか、
歩くのもかなりしんどい
そんな砂丘地帯をいくつも越えていきます。
頭の上からは容赦無く、太陽が照り付け、
たまに吹く風に、一瞬の涼しさと引き換えに、細かな砂を浴びせられ
重い荷物ですでに激痛がはしる、肩と首をかばいながら
黙々と、一歩づつ
細かい砂に足を取られながら、
腕と背中の筋肉を総動員しストックで体を上へ押し上げます。
ふらっふらになりながら、なんとか砂丘の頂上へ
よくやくこれで下れると、安堵したものの
眼下には、これまた永遠を感じさせる
砂丘へ続く、まっすぐな道💦
ずばーっと砂丘をくだり
永遠とも思える硬い大地を一歩一歩進んでいく
⬆️これ僕。確実に周りのランナーより一回りデカい荷物w
この当たりから、気のせいにしていた肩の痛みが本格的に気のせいじゃなくなってきた
寝袋もレナさんに無理言って、軽いのに交換してもらったのに、
モバイルバッテリーも1つ減らしたのに…。
いや〜、砂漠って過酷だな〜
痛みに耐えながら、砂丘をのぼり
いっきに下っていく、足はまだまだ平気だが
肩はほぼ終わっている。
肩のストラップ部分を微妙にずらしながら誤魔化すも、
下りでの振動が肩に響き、悶絶。
まだ第1ステージなのに…、先が思いやられる。
肩の痛みばかり気にしていたが、
気づけば、CP2がすぐそこに見える
不思議といっきに足取りは軽くなり、肩の痛みも和らいだ気がする。
てか、ここの砂
きめ細やかで、キレイ✨
走ってる時はCPばかりに気を取られて気づかなかったがw
キレイなところを走ってたんだな〜w
周りのランナーは、
ロードを専門とする人が多いのか?
こんな岩と砂の混ざる下りがとても苦手のようで、めっちゃ時間かかっていた。
僕はCP2の出現に喜び、浮き足だってずばーっと下っていく。
10:25 CP2 16.4km地点
ようやくCP2に到着。
ようやく半分。
てか、まだ半分…。
思った以上に、暑さで消耗している。
そして、1km10分がすでに守れず、km/11分をオーバーしてる。
自分の弱さにがっくり。
とはいえ、
だいぶ水も減っていたので、このタイミングのCPがあって助かった。
チェックポイントに入ると、スタッフが拍手や大きな声で向かい入れてくれます。
空になったボトルの蓋をあけると、そこにたっぷり水を注いでくれる。
水は当然ぬるいが、水を日陰に保管してくれているおかげと、
今まで炎天下を走ってきたおかげで
不思議と冷たく美味しく感じる。
日陰のテントで休みたい気持ちは山々ですが、
落ちてしまったペースをさらに遅らせる分にも行かないし、
遅くなればなるほど気温は上がっていくので、ここも補給食の黒糖わらびとフィナンシェを口に詰め込み
すぐに出発します。
CP2から砂丘を2つ越えると
ただただまっすぐ
まっすぐがすぎて…、先が見えない。
いや、遠くに米粒ほどのサイズで人も見えるので、
「僕も米粒になるくらいまっすぐに進むのか〜」と、
砂漠の果てしなさをひしひしと感じながら足を進める。
11:59 CP3 24.3km地点
スタートから4時間半
CP2からさらにペースを落としてしまい、km/12分
行動食を無理やり食べてはいますが、暑さにノックアウトです🥵
CP3では頭にかけ水をしてもらう。
かけ水のボトルには1カップに5回分のメモリがあり、
ひとり300mlときびしく決まっているようで、頭にかけてもらうも一瞬で蒸発します。
気過熱で一瞬は涼しくなりますが、暑さの辛さは相変わらず💦
スタッフに「Are you OK?」と問われるも、暑さで考える気力も無いので「OK」しか出ません。
ちなみに、ブルーベストが大会ボランティアの人で
オレンジベストがメディカル(医師・看護師)のボランティア
ブラウンベストがメディア(カメラマン)のボランティアベストによって役割が決まっています。
CP3で休みたかったが、それよりも今日のレースを早く終わらせたい思いで、
休憩をほとんど取らずに、先へ進みます。
ゴールまで、6.8kmひたすら真っすぐ
途中に、寿司ボーイ発見!
この寿司ボーイは、僕と同じザックが重ための日本人
彼のザックも13kgオーバーですw
この寿司ボーイ、日本が誇るソールフード
寿司をプリントしたウエアを身にまとっていて、外国人ランナーから絶大な人気を得ています。
寿司ボーイの背中を追いながら、砂山を越えると、遠くに小さく白く光るゴールゲートを発見!
ゴールが見えたことで俄然元気が出る!
が、進めど…進めど…、ゴールは全く近づかない…。
近づかないゴールに蜃気楼では?と疑問を抱くこと30分
暑さでもうろうとしながらも、じょじょに大きくなってくるゴールゲートに
ようやく第1ステージも終わりを実感。
ダッシュでゴールへ向かうものの
300mで力尽きる。
てか、見た目よりすっごーく遠いのよ!
周りに何も無いから、距離の目測がバカになるんよ。
実際、予想してた距離より3倍くらい遠いのよ!
と、文句をぶつぶつ呟きながら
ようやくゴールゲート
ゴールゲートは大音量の音楽と拍手、激励の言葉で選手たちを迎えてくれる
ようやく終わる。
第1ステージだけど、もう砂漠は十分堪能できたので…。
明日は海がいい〜と呟きながら
ゴールゲートをくぐります。
13:19 stage1ゴール
ああぁぁようやく終わった。
涼しそうな顔をしてますが、
あっついし、きっちぃ〜😵💦とぼやいてます。
ゴールのあとは
モロッカンティー
灼熱の砂漠を熱中症ぎでようやく走り抜けたのに
あっつ熱のあっま甘のティー
よくを言えば冷たいのが飲みたいが、
このあっつ熱のあっま甘のティーを頂くのが
サハラマラソンゴールの恒例行事
ひと足先にゴールしていた、寿司ボーイことリョーマと乾杯
熱い、暑い、甘い!
と、文句を垂れながら美味しくいただきました。
それにしても、第1ステージでこんなにきついのかよ…。
これを6ステージやり抜かなければならないとは…。
何が250kmのウイニングランだよ。そんなこと言っていた昨日の自分を殴ってりたい…。
と弱々しく思うのであった。
stage1 レース結果
レース結果
距離 | ペース | 通過時間 | 順位 | |
CP1 | 9.1km | 6.47km/h | 1h24 | 569 |
CP2 | 16.4km | 4.82km/h | 2h54 | 569 |
CP3 | 24.3km | 5.06km/h | 4h28 | 646 |
finish | 31.1km | 5.10km/h | 5h48 | 649 |
タイム:5時間48分44秒
平均ペース:1km/11分10秒
順位:649位(880人中)
レースの感想
ステージ1から順位をじわじわ下げて649位。(中の下?下の上?w)
目標は完走ですが、最初に決めたペースを全く守れずなんとも不甲斐ない結果です。
砂漠というい環境と暑さは想定内でしたが、想像以上にザックでの肩のダメージが大きい。
肩や僧帽筋、首を全て痛めてしまった。特に右側がとんでもなく痛い。
血流も悪くなり、首もパンパンで頭も痛い(頭が痛いのは熱中症の症状かも)
この肩の痛さに耐えられず、多くのランナーは食べ物や装備品を捨てていくらしいが、
今回の僕の裏目標。
「装備品や食べ物は絶対に捨てない!」
どんなに肩が痛くても、走れなくても、これだけは絶対!
なぜなら、装備品や食べ物はみなさんから協力いただいた、ご支援やOFUSEから購入した物もあるので
周りの選手が軽量化のため捨てようとも、僕は絶対に1つも捨てません!
初日は思うようなレースはできませんでしたが、今日の夜にどれだけ回復できるかが重要。
今日の反省を踏まえ、明日以降のペースも考え直す必要がある。
レース後の過ごし方
レース後に、ゴールで5Lの水をもらい。
水を引きずりながら、テントへ戻ると日本選手は半分くらい帰ってきていた。
テント内に座り込み、ようやく日陰での休憩。
暑さと疲れでそのまま、フリーズ。
フリーズのままあっという間に15分もたっていた。
実はレース後もあれやこれやと忙しい。
脱水でつりかけている足にムチをうち、靴をぬぐ。
これだけで息切れ、かなりダメージをくらっている。
汗拭きシートで全身を拭いてまずは、
昼ごはん
昼ごはんといっても、白米にあんこをぶち込み
おはぎにして食べる。
あんこが意外に甘さ控えめでさっぱりとしていて、かなりおいしい。
あんこは重いので、絶対今日中に消費してやろうと思っていた。
昼を白米とあんことカロリーメイトで済ませて。
次は、
洗濯
今日ゴールでもらった5Lは、明日のCP1まで給水がないので大切に使わなければいけません。
ジップロックの袋に洗濯物と少量の水を入れて、水洗い。
全てを洗うことができないので、特に汚れがひどいものから優先して洗います。
水洗いのあとは安全ピンを使いテントに固定して干す。
15分ほどでカッチカチに乾きます。
シャワー
これも水に限りがあるので、顔と頭を洗うくらいで我慢します。
早めの時間にやっておかないと、夕方は寒く風が吹くと鳥肌ものです。
こんな感じで、レース後もゆっくりする時間はほとんどなくあっという間に夕方になっていきます。
つづく…。
【まとめ】
今回はサハラマラソンの第1ステージとレース前後の様子を紹介しました。
初めてのサハラマラソンは想像通り走れない厳しいレースでした。
とはいえ、走れない原因は暑さや砂の地面ということもあるが、一番はザックの重さ。
首と肩の痛みは意外に深刻で明日以降も心配です。
正直、レースは始まったばかりですが、1日走っただけでもう十分に砂漠は堪能できた…な。と満足してしまっています。
明日以降、しっかり戦えるのか心配でなりませんw😅
以上!
今回はサハラマラソンの初日、ステージ1の様子を紹介したボックルヘアのTOMOでした。
今回のブログが「面白かった」「参考になった」と思った方は、
Twitter・Facebookでイイね👍シェアしてもらえると嬉しいです。
Twitter・YouTubeもやってるので、
フォローチャンネル登録もお願いします。
≫【ボックルヘア】Twitter・Instagram・YouTubeはこちら
【支援のお願い】
海外トレランレースや海外遠征登山の遠征費をOFUSE支援をお願いしています。
ブログ面白かったよ!
密かに応援してるよ!って方は、
100円から支援できますので、お協力いただけると嬉しいです。
詳しくはコチラ⬇︎
<これまでのレース>
■2021年第一回 英彦山峰入り道トレイル レース【福岡県】
■OSJ KOUMI100の詳細 [人生初の100マイルレース]【長野県】
大分県日田市でボックルヘア(美容室)をやっています。
登山歴は13年目 、トレラン歴は3年目です。
今年の目標は、
Twitter・YouTubeもやってるので、
フォローチャンネル登録もお願いします。
≫【ボックルヘア】Twitter・Instagram・YouTubeはこちら