こんにちは!
今日も絶好調の!
ボックルヘアのTOMOです。
今回は富士山に引き続き、谷川岳登山の話です。
皆さん、こんなに長い長いブログを、
根気よく読んでいただいて本当にありがとうございます。
感謝しかありません。
引き続きお付き合いください😁
前回見逃した方や、最初から読みたい人はこちら⬇︎
今回のブログは
- 雪洞って?
- 雪道に泊まってみたい
- 僕らの雪洞でのはしゃぎっぷりが気になる
そんなひとには、ぜひ読んで欲しい内容です。
本題の前にちょっと自己紹介

目次
これまでのあらすじ

初日:2022年12月30日
仕事納めからの福岡空港へ直行。
羽田空港から新宿まで移動し、友人であり頼れる登山ガイドのシカオと再会した。
新宿から山梨県側の富士山登山口、馬返し登山口へ。
午前5時半過ぎにテント設営からの就寝。
2日目:2021年12月31日
12:20 馬返し登山口より登山開始

15:07 佐藤小屋に到着
佐藤小屋にて、正月を存分に堪能
3日目:2022/1/1

6合目から初日の出。
昼に佐藤小屋を出発
6合目にテントを張り、早めの就寝。
4日目:2022/1/1〜2
元旦一日の23時に起床。
富士山アタックの準備を整え、
2日午前2時に登山開始
途中、命の危機を感じながらも、
10:00 富士山頂到着

14:30 6合目到着
2時間ほど休憩し、富士山のスタート地点となった
馬返し登山口まで一気に下山していきます。
18:30 馬返し登山口 到着
無事に下山完了
ここで今日の行程は終わりません。
馬返し登山口から約200km、5時間越えの大移動
次なる目的地
尻焼温泉へ

群馬県吾妻郡中之条町大字入山にある温泉。
その温泉の特徴は、川!
川が温泉なのか?
温泉が川なのか?
深夜3時すぎから、川へ(温泉へ)ダイブ💦
最初はビビった川(温泉)も、入ってみれば、そこは天国。
3.5日分の汚れを大放出。♨️
1時間半後の起床を互いに約束し、車内にて仮眠。
5日目:2022/1/3
1時間半のはずが、4時間も寝てしまった。
谷川岳の天気予報が昼すぎから崩れる予報でしたが、開き直って「どんまい」👍
尻焼温泉の駐車場から約2時間。
群馬県にある谷川岳の登山口、谷川ロープウェイに到着。
谷川岳(たにがわだけ)とは
標高 1963m。
山頂はトマの耳 (薬師岳) 、オキの耳 (谷川富士) と呼ばれる二つの峰からなり、
これを双耳峰といいます。
初心者から上級者まで楽しめるルートがあり、
年間4万人以上の登山客が訪れる人気の山なのですが、
実は…。
「世界一、人が死んでる山」
その死者数はギネス認定されるほど!
13:25 登山開始

ザックをデポし、身軽になって谷川岳を目指します。
16:14 谷川岳 トマの耳

さらにもうひとつの山頂、谷川岳オキの耳を目指す。

日没から数分後
オキの耳に到着

日も落ちて寒くなってきたので下山します。
下山途中、
クレバスに落ちたり、なんやらかんやらありましたがw

18:05 無事に下山完了
コーヒーで祝杯をしたのち、
ここから本格的な作業が始まります。

と、ここまでが前回の話。
だいぶはしょってるので、
前回のブログ、もしくは初めから読んでください⬇︎⬇︎
【厳冬期 谷川岳雪洞泊】2022/1/3〜4
そうです!
今から雪洞を掘るんです!
まずは雪洞についてかんたんに紹介します。
雪洞について

雪洞とは、読んで字の如く、雪の穴。
似たようなもので「かまくら」などがありますが、
かまくらは雪を盛って、盛った雪に穴を掘る(くり抜く)イメージですが、
雪洞は、雪の斜面や平原を掘っていく。そんなイメージです。
- 日帰りで来たつもりだけど、今日中に下山が難しい
- 突然の吹雪で身動きが取れなくなった
などの雪山での緊急時に身を守る場所として、雪洞は有効。
ツエルト(簡易テント)などを使いビバーグすることありますが、
雪が多い雪山では、ツエルトより雪洞の方が優れています。
雪洞は、ツェルトを張るのよりもかなり暖かく、
外が大荒れでも、雪洞内はさほど影響しないので安心して過ごすことができます。
雪洞のカタチは、2パターン
雪洞には大きく分けると2つの形があります。

竪穴式
簡単に言うと、下に掘っていく。
落とし穴をつくる感じで、ツエルト(シート)などでフタをするイメージ。
場所を選ばす、平原でもどこでも作れてしまうメリットはありますが、
横穴式と比べると、寒い。
横穴式
山の斜面を利用して、横に雪を掘り進めて作る雪洞。
斜面があれば、どこれも掘れて暖かいですが、
雪崩が起きないような場所を選ぶ必要があります。
今回は、この横穴式の雪洞を掘りました。
18:20 雪洞ほり開始

ますはソンデ棒で雪の深さや、雪の中に何も埋まってないかを確認します。
雪の中に何もない(木や岩など)事を確認し、早速掘り始めます。
スコップは2つ。
スライド式と組み立て式の2つのスコップをシカオが準備してくれていました。
どおりでザックがデカかったわけだw
シカオ的にはスライド式がオススメらしい。
組み立て式は無くしてしまうらしい。
雪洞掘りの手順としては

①まずは、斜面を踏み固める
②踏み固めたところを下に掘る。
上の図の三角部分を取り除く感じに掘っていきます。
③ある程度、下へ掘ったら、次は奥へ掘っていく
かんたんに説明するとこんな感じ

ますは下へ掘る。

ある程度掘ったら、入り口の大きさを決めて奥へ掘っていく。
雪掘り上手なシカオが掘っていくと、雪が四角いブロック状にでてくる。
僕が掘ると、ブロック状はおろか…ばらばらの粉々…。
ブロック状に雪が取り出せると、雪の運び出しも簡単で、
なおかつ、ブロックを周りに積むことで風除けの壁を作ることもできる。
掘る人、堀り出した雪を外に出す&上からさらに天井を踏む人
2手に分かれ、交代しながら掘っていきます。

これがなかなかの重労働。
掘る人はもちろん、雪を運び出すのもかなりの体力が必要。
腰がやられます。
超重労働の雪洞作り、登山後に掘り始めるなんて…変態にも程がある。
ブロック状になった雪で、入り口周りに並べ風避けを作っていきます。

雪洞作り開始から約2時間。
雪洞内の天井と地面はなるべく平たくし、
地面には銀マットを敷き、入り口にはシートをふわ〜っと張り、
ついに!
20:10 雪洞完成

ようこそ!
我が家へ☃️✨
初めての雪洞泊
この雪洞。
なかなか快適。
飾り棚が欲しければ、カップで壁を掘れば、

一瞬で飾り棚の完成✨
水を作るための雪も、コッヘルで壁をガガーっとやればキレイな雪を確保できます。

ランタンなんか置いたら、雰囲気も抜群。
雰囲気は💕
まさに!
ロシアのラブホテル。w💕
(ロシアの皆さんすみません。ロシアにはいったことがありません。)

ロシアのラブホテルの雰囲気に興奮したわけでも、
自らロシアのラブホテル感を出そうとしてるわけではありません。
雪洞堀りで、汗びしょになったので汗冷えしないようインナーを着替えてるだけです。(ロシアの皆さんすみません。)

登山と、穴掘りで失神するほど空腹。
もってる食べ物を手あたり次第食いながら、晩御飯を作っていきます。
今夜のメニューは、シカオが喜多方ラーメンセットを準備してくれていました。
パンを片手に、ラーメンをつくります。

喜多方ラーメン完成!
(※雪洞内でガスを使う場合はしっかり換気しましょう。)
初めての喜多方ラーメン

最高にうまい。
本当にうまかった。
お世辞抜きで、今まで食べたラーメンの中でダントツの旨さ!
一発で喜多方ラーメンが好きになった。
喜多方がどこにあるか知らんけどw。

ラーメンの後は、熱燗で乾杯。
これも沁みた〜。
正月の佐藤小屋から日本酒を飲む機会が増えてるけど、
やっぱうまいね〜。
太るからとずっと日本酒を我慢してましたが、やっぱおいしい。

背景がゴミ屋敷ですみません。
新築のはずなのに…w。
すでにガチャガチャです。
ラーメンに酒に、これら全部シカオがもってきてくれてた。
シカオのエンゲル係数を上げてるのは僕です。すみません。
22:30 就寝

もちろん足もしっかり伸ばせます。
この旅一番のくつろぎ空間。

風の音もなく静か。
電波も入るし、雪洞でSNSをチェックしつつ就寝。
今時の雪洞スタイルです。
雪道で寝る時の服装
商品詳細 | 関連ブログ | |
インナー(下) | ファイントラック ドライレイヤー | |
インナー(上) | モンベル ジオライン中厚手 | 山インナーの選び方 |
タイツ | モンベル ジオライン中厚手 | |
オーバーパンツ | Naturehike ダウン パンツ | |
ミドルウエア | FT メリノスピンサーモ | |
ミドルの上 | TNF サンダージャケット | |
オーバージャケット | モンベル サーマラップパーカー | サーマラップパーカーの感想 |
靴下 | スマートウール |
富士山テント泊との大きな違いはほとんどありません。
TNFアルパインライトパンツは雪ですそが濡れてしまったので、脱いで寝ています。
今回も腰と背中に貼るカイロをはり、シュラフにも1つカイロをいれてます。
寝具はもちろん、レンタルマットの ピークライトマットレス と、レンタルシュラフナンガシュラフ。
シュラフカバーをして、保温効果を高め、さらに結露でのシュラフ濡れ防止対策です。
富士山のテント泊より軽めの服装で寝てみましたが、
結果、寝れらのか?
この数日間で、一番ぐっすり寝れました。
途中、暑くて目が覚めたくらい。
この旅一番の寝心地でした。
7:00 起床(6日目)2022/1/4
5連休なのに6日目があるのが不思議ですがw。
目が覚めたのは朝6時。
シュラフの中でダラダラ時間を過ごすのは最高の贅沢。
とはいえ、
シカオの撤収は電光石火のごとく早いので、
僕は早めに撤収準備と朝ごはん

昨日より天井が低くなった気がする。
多分10cmは下がった感じ。
圧雪されたのか?
次はこの辺も考慮して、掘ろう!
出発1時間前くらいから、雪が降り出しました。
天気予報では大雪の予報だったので、「やっぱり降り出したか。」といった感じです。

やはり、シカオの撤収は圧倒的に早かった。
今回も吹雪の中、かなり待たせてしまった。すまぬ🙏
後ろの穴は、雪道の出入り口。
昨日よりだいぶ小さくなってるし、雪で入り口が埋まりかけている。
出発前に、雪洞を埋めます。
使用後に埋めるのは、雪洞の鉄則。
さまざまな事故を防ぐためです。
9:05 下山開始

外は、凄まじい吹雪。
一瞬、命が危ういほどのホワイトアウトも体験。💦

ホワイトアウトが続けばやばかったですが、
数分で視界はかなり回復してくれました。

今日が旅の最終日。
ロープウェイまで元気よく下山します。
ロープウェイも動き出したばかりなので、
この時間山にはまだ誰もいません。
昨日のトレースもキレイさっぱり消え、辺りはまだ誰も踏んでいない新雪。

ワカンを装着し、大はしゃぎで下っていきます。
ロープウェイの位置はなんとなく覚えてるので、
最短ルートでズバ〜っと下っていきます。

ワカンを履いていても、膝上10cmほど埋まる。
ワカンを履いていなければ、どこまでも埋まって歩けないでしょうね。

ワカンってすげ。
ワカンがあっても、膝上10cmの雪をかき分けながらの歩行は、
けっこう体力を奪われます。
だけど、まっさらの新雪を一番に歩くのは、とんでもなく気持ちいい。

冒険家&開拓者な気分。
全身で新雪を浴びながらの下山。
楽しいけど、暑い💦
夢のような時間✨
九州人にとっては天国
無駄にラッセルしてみる😍屋根からの雪下ろしとかもやってみたい🏠#谷川岳 pic.twitter.com/9R6nv1tWlx
— ボックル⛰九州登山ブロガー (@bockle9) January 27, 2022

2人でわいわい遊びながら、あっという間にロープウェイへ。
9:45 谷川岳ロープウェイ 天神平駅到着

無事に下山完了です。
楽しかった。
初めてのホワイトアウト、ワカン歩行、ラッセル
たかだか40分くらいなので、楽しいだけで終わりました。
でもこれが昨日だったら、
数時間のラッセルは…、とんでもない体力が必要だなと感じました。
まだまだここで遊びたいのは山々ですが
夕方の飛行機に乗らなければいけないので、泣く泣くロープウェイに乗るとします。
厳冬期谷川岳 下山の装備
<登山ウエア>
商品詳細 | 関連ブログ | |
インナー(パンツ) | FTドライレイヤー | |
タイツ | モンベル ジオライン中厚手 | 山インナーの選び方 |
パンツ | これぞ最強の1本! アルパインライトパンツ |
|
オーバーパンツ | モンベル アルパインパンツ | |
インナー(上) | モンベル ジオライン中厚手 | 山インナーの選び方 |
ミドル(中間着) | FT メリノスピンサーモ | |
防寒着(中綿) | モンベルサーマラップパーカー | サーマラップパーカー |
オーバージャケット | モンベル ダイナアクションパーカー | |
バラクラバ (インナー) | FT ドライレイヤーウォーム | バラクラバ 紹介 |
ヘッドバンド | マムートヘッドバンド | |
靴下 | スマートウール | |
手袋(オーバー) | OR アレートグローブ |
ウエアは昨日の谷川岳に登った服装とほぼ一緒。
違う点はインナー
インナー上下がモンベル、インナー手袋とインナーソックスは行動時間が短いので
なし。
とはいえ、ワカンを素手で装着することとなったので、
やはりミドルグローブくらいはしといた方がよかったと後悔しました。
ミドルグローブ⬇︎
ミズノのインナーグローブがかなり優秀。
発熱してくれるので暖かく、インナーでもミドルグローブとしても使え、
僕のもってるグローブの中では、一番まともにスマホに対応してくれる。(※他が全くダメってのもあるけど)
日常でも山でも使えるのでかなり便利です。
<ギア>
ギア詳細 | 関連ブログ | |
ザック | マムートザック | 登山ザックの選び方 |
ヘッドライト | ペルツ アクティックコア | ヘッドライトの選び方 |
ゴーグル | モンベル アルパイン | |
シューズ | スカルパ ファントム | スカルパトリオレプロの感想 |
アイゼン | ブラックダイヤモンド | 雪山登山の装備 |
ワカン | マジックマウンテン | 登山道具レンタル |
ストック | ブラックダイヤモンド | 登山にストックは必要? |
ピッケル | グリベル Monte Rosa | |
時計 | ガーミン745 |
ギアは昨日とほぼ同じ
唯一違う点は、足元
アイゼンからワカンへ
今回はシカオにワカンを借りましたが、
九州人やほとんど雪山歩きをしない人はレンタルがオススメ。
やまどうぐレンタル屋では、ワカンを1週間レンタルしても2,500円前後でレンタルできます。
今回はシカオのワカンを貸してもらいましたが、
実は僕、ワカン持っています。
練習で何度かつけたことがあるけど、ワカンって装着が面倒。
なぜなら、
アイゼンなどもワンタッチ式に慣れてしまっているから、
という訳で見つけてしまいました。
ラチェット式のワカンベルト。
ワカンのベルトをラチェット式(ほぼワンタッチ)に変えておくと、かなりスムーズに装着できるし、
ワカン初心者なら装着に手間取るので、なおさらオススメ。
僕も次回の雪山のために検討中です。(※次回の雪山の予定はありませんが…💧)
ワカンのケースカバーも一緒に検討中。
〜話はもどって〜
ロープウェイに乗る前に、コーヒーで乾杯

ロープウェイは平常運行でひと安心。
今日中に九州に帰れそうです。

2人と2つのザックを乗せ、10分ほどでロープウェイは降りていきます。

無事に降りてくることができました。
ロープウェイを降りると、
山以上に吹雪!
下が吹雪いてるのか?
天候が悪化したのか?
最悪、飛行機に間に合わない恐れもあるので、
足早に谷川ロープウェイを後にします。

道路は除雪が入ってるにもかかわらず、とんでもない雪。
雪には雪道の走り方があるようで、轍を外さないことが
雪道を安全に走る極意らしい。
シカオが懸命に運転してくれてる横で、
僕といえばわーキャー言いながら、雪道ドライブを堪能してます。
つづく…。
登山編はこれで終わりですが、谷川岳の帰り道に
面白スポットにも立ち寄ったので、その紹介とまとめを次回お届けします。

最後まで見てね!
続きはこちら⬇︎
【まとめ】

今回は厳冬期の谷川岳で雪洞を体験してきました。
雪洞初体験の僕には、終始楽しかった。
ずっとやってみたかった雪洞作りは思った以上に
体力とセンスが必要。
初めは2LDKを目指してましたが、ワンルーム作るのがやっとでした。
とはいえ、
大人2人がゆっくり足を伸ばして寝ることのできる満足のいく雪洞ができた。
雪洞の掘り方・過ごし方を身を持って体験し、
雪洞は意外に暖かく、風の影響をほぼ受けなかったので
この旅一番のくつろぎ空間でした。
一番学んだことは、
雪洞は登山を終えて、日が暮れてか作るものではない!
それと、初めてのラッセルとワカン歩き。
これもかなり楽しかった。
欲を言えば、根を上げるまでラッセルしてみたかった。
九州人にとっては、夢のような豪雪体験に、
シカオのは心から感謝です。
以上!
今回は群馬県で谷川岳で雪洞とラッセルを体験してみた
ボックルヘアのTOMOでした。
今回のブログが面白かった」「参考になった」と思った方は、
Twitter・Facebookでイイね👍シェアしてもらえると嬉しいです。
Twitter・YouTubeもやってるので、
フォローチャンネル登録もお願いします。
≫【ボックルヘア】Twitter・Instagram・YouTubeはこちら
大分県日田市でボックルヘア(美容室)をやっています。
登山歴は11年目。
平日は仕事&筋トレ・休日は山登りと決めています。
最近、物欲がバカになってしまい。
今日はアマゾンから先日購入したパーゴワークスのラッシュヒップが届きました。
だいぶ調子にのって散財してますw ^^;。
Twitter・YouTubeもやってるので、
フォローチャンネル登録もお願いします。
≫【ボックルヘア】Twitter・Instagram・YouTubeはこちら