こんにちは!
今日も絶好調の!
ボックルヘアのTOMOです!!
今回は題名の通り僕がモンブラン登頂に失敗した原因についてですが、題名では『失敗』と書きましたが僕は正直失敗とは思っていません。
成功に向けて途中経過度と思っていますが、分かりやすいように今回は失敗として書いていきたいと思います。
今回はモンブラン山頂を目の前に撤退を決めた判断基準と撤退の原因に、ついて僕なりに分析してみました。
モンブランの旅のブログはこちらから⇩⇩
いきなりこの⇩記事を読んでしまうと何のこっちゃ分からないと思うので、読んでない人は⇧のモンブラン登山のブログを読んでください。
初めて海外登山にモンブランを選び挑戦しましたが、結果は山頂まであと400mを残しあえなく断念して下山してきました。
【撤退を決めた判断基準】
僕が撤退を決めた判断基準は大きく2つ。
- 時間
- 余力
1・時間
モンブラン山頂まで後たった400mだったわけですが、僕の当時の体力では100m上がるのに40分とかなりの時間がかかっていました。
100mで40分なので、400mで160分。
あと400mに至るまで出発から約9時間をかけ登ってきました。山頂を目指すならここからさらに160分。休憩を挟めば3時間(180分)はかかる計算です。
万が一登れたとしても、登りに12時間かかるので山頂到着は14時。
その日にキャンプ地まで戻らなければならないので、12時間かけて登ってきた道のりを帰るのに何時間かかるのか?
登りで12時間の登山。さすがに気力体力ともにまともに残っていない状況なので、登りの半分の時間では帰れないでしょう。仮に7時間と仮定するとキャンプ地到着時間は21時。
さらに休憩の時間が入ると・・・、やはりこの時の僕にはモンブラン登頂は難しいと判断せざるを得なかった。
2・余力
体力ももちろんだが、僕が重視したのが判断力。
高山病の症状として頭痛。それと当時は気づかなかったが今振り返れば、酸素がうまく体に回っていないために筋肉も動かしづらく体はとても重かった。その時は単純に筋肉疲労が原因だと思っていた。
帰りの体力ももちろん必要だし、なんといってもこの動きの悪い体で暗くなってしまった岩場を迷うことなく安全に下れる自信がなかった。
時間と体力がない中で、頭の中を不安が占拠していく、これに打ち勝つべきなのか?打ち勝つことが誤った判断なのか?
それは誰にも分からないし、正解もきっとない。
思うように進まない足を先へ先へと出しながら、考えれば考えるほどにメンタルは消費されていく。
眼の前に広がる光景は僕がかつて見たことない未知の領域。
体が重くても先へ進みたい
前に進みたいという意志と、動かない心と体。
多数決で僕はモンブラン山頂を断念しました。
【僕がモンブラン登頂断念につながった要因】
僕がモンブランに登れなかった言い訳を並べてみました。
- 高度順応トレーニング不足
- 体力不足
- 経験不足
- ライトの性能
- メンタル
1・高度順応トレーニング不足
当初予定していた現地での3800m地点での高度順応トレーニングをすっ飛ばして登山開始したこと。この高度順応トレーニングをやっていれば高山病発症が遅らせることができたかもしれない。
2・体力不足
日本からの移動時間中一睡もできず、登山開始までトータル3時間しか寝れていなかった事。4日かけて登る事を前提にトレーニングしていたので、今回の登山ではスケージュールがタイトになったためそれに対応できなかった。
3・経験不足
真っ暗な岩場が本当に難しかった。海外初登山でしかも真っ暗な岩場でのルートファインディングが本当に難しい。
上を見上げれば、5m先には前方を行くライトが見える。ライトが光るとこまで登ればいいのだがそれが難しい。5m先のライトに行くまでのルートが見つけられない。
僕がいつも登っている山は、誰にでも分かりやすいよう沢山の大きな目印や標識があり迷うことなどほとんどない。だが、モンブランの目印は極めて小さく、数も少ない。直径10㎝くらいの●目印。
赤い岩場に赤いスプレーでシュッと吹きかけた目印なんて、暗闇で見つけられねぇし無いも同然!
踏み跡も沢山ありすぎて、どれが本物でどれが間違いなのか判断が難しく、何度も迷い、何度もミスルートを登ってしまった。落石の危険のある岩場で無駄な登りと下りでかなりの体力とメンタルを失った。
4・ライトが暗すぎた
僕が通常朝駆け登山に使っているライトは、mont bellのパワーヘッドランプ久住の朝駆け登山をやるには十分な明るさだが、モンブランはこれでは全く使い物にならなかった。ライト自体もう3年は使っているので消耗してきてるとは思うが、このライトの新品、もしくはもっと明るいライトを準備しとくべきだった。
もともと夜歩く予定ではなかったのでライトはノーマークだった。
5・メンタル
暗闇の岩場で大きくメンタルをそぎ落とされ、高山病でじわじわ忍び寄る頭痛と気分の低下。しかしそれよりも、もっと僕の足を引っ張ったもの!
それは!⇩⇩
アーモンドピーク!
アーモンドピークを持って行ってしまった事だ!
いつでもどこでもそこにピークが簡単にできちゃうからね!
これが、逃げ腰の僕を作ってしまった。(※アーモンドピークは一切悪くありません。美味しいだけです。)
そういえば富士山の時もそうだった!
気づかないうちに、僕は登れなかった時のためにアーモンドピークという保険を準備してしまっていた。次はアーモンドチョコレートを持って行こう。
これが僕の考える、僕がモンブラン登頂を断念した要因です。
中でも3・4・5の要因が大きかったと思います。
登頂を断念せざるを得なかったのは悔しかったですが、今こうして悔しいと言ってられるってことは、あの時の判断は正しかったと思っています。てか思いたい。
次はこの失敗から学んだことを糧にもっと高い場所へ、素晴らしい景色を見に行きたい!
そう思います。
以上!
今回は僕がモンブラン山頂に登れなかった原因を考えてみたボックルヘアのTOMOでした。
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