こんにちは!
今日も絶好調の!
ボックルヘアのTOMOです!!
今回はモンブランの旅、出会い&決断編。
前回見逃した人はこちら⇩⇩
観光案内所の話の前に、今回の僕の旅のスケジュールがこちら⇩⇩
【旅のスケジュール】
9/2 1日目 | 移動日:福岡⇨羽田⇨フランス⇨スイス⇨フランス・シャモニー La Folie Douce Hotel Chamonix – Hostel 泊 |
9/3 2日目 | 下調べ&高度順応日:観光案内所にてモンブランまでのアクセス確認・エギュー・デュ・ミディ展望台(標高3842 m)で2.3時間高度順応。 La Folie Douce Hotel Chamonix – Hostel 泊 |
9/4 3日目 | 登山1日目:バス・ロープウェイ・トラムを乗り継ぎ登山口へ。登山口から3時間半でテートルース小屋(標高3167m)へ。 テートルース小屋泊 |
9/5 4日目 | 登山2日目:グーテ小屋(標高3817m)へ。時間と体力に余裕があれば山頂アタック、または4000mまで登り高度順応。グーテ小屋泊 |
9/6 5日目 | 登山3日目:モンブラン山頂アタック。グーテ小屋泊 |
9/7 6日目 | 登山4日目:下山。(前日にアタック失敗の場合早朝に山頂アタック)トラム・ロープウェイ・バスを乗り継ぎシャモニーへ。Hotel Le Chamonix泊 |
9/8 7日目 | 観光&休息日:シャモニーの街を堪能 Hotel Le Chamonix泊 |
9/9 8日目 | 移動日:シャモニー⇨スイス・ジュネーブ⇨フランス・パリ⇨ |
9/10 9日目 | 移動日:羽田⇨福岡 |
モンブラン山頂アタックのチャンスは3回。
天候はどうしようもないが、経験不足を考慮し徐々にモンブランに慣れていく作戦で、アタックチャンスを増やすことで登頂率を上げる。
これが僕が練りに練った我ながら完璧な計画です。(机上ですが)
2019.9.3(TUE)
予定通り2日目は、朝からシャモニー中心部の観光案内所へ。

オープンは午前9時。15分くらい早く着いてしまった。
扉の前にはすでに数人がオープンを今か今かと待っています。
その中に、ひときわ暖かそうな帽子をかぶったアジア人?インド人?っぽい人が一人、慣れた様子で、観光案内所の扉の前に座りiPhoneを操作している。
アジア人だかインド人っぽい人は、他の人とは違った雰囲気をかもし出している。うまく言えないが、旅行に来たって感じではなく、旅人って感じだ。
僕もオープ待ちの列に何となく並び、オープンを待ちます。
ここの観光案内所は運が良ければ日本語を話せるスタッフがいるとの情報を、どっかのブログで入手していたので、教えて欲しい情報をまとめながら列に並びます。
ようやく9時。オープンの時間です。
観光案内所の中は、どっかのブログで見た通り、とてもスタイリッシュでかっこいい。
僕の情報では日本語OKの張り紙がこの辺の柱に張っていたはず。
はず・・・。
・・・張り紙が見当たらない。
オープン前の行列で並んでいた人たちは、英語だかフランス語だか?を話し、どんどんは列は進んでいきます。
『マジか!これは英語で質問しなければいけないパターンのやつや!!』
と思い。慌ててるのを悟られないよう余裕の表情で、列を離れ観光案内所の外へ。
観光案内所の前のベンチに座り、聞きたいことを英訳します。
英訳がだいたいまとまったので、気合を入れなおし観光案内所へ再びいざ出陣!!
しようとした瞬間!
オープン前に見かけた、インド人のようなアジア人っぽい人に『Where are you from?』と声をかけられた。
僕でもこのくらいなら『I’m from Japan』と、胸を張って言えます。
これが、僕の旅を大きく左右する出会いだった。
出会い
僕に声をかけたのは、『シカ男』と言う日本人。
シカ男は、自転車で世界を回り、世界の名峰を片っぱしから制覇してるとてもクレイジーな男。
日焼けで色が黒くなっていたのでインド人っぽく見えていた。
シカ男は観光案内所の前でモンブランに挑む登山者を探していた。
モンブラン登頂までにはクレバスが何か所も存在する。
クレバス crevasse
氷河や雪渓などに形成された深い割れ目のことである。 クレバスの壁面は垂直に近く、その幅は数センチメートルから数メートル程度と様々、底部までの距離は主に10メートル前後で、時に数十メートルにも達し、壁面下部は雪が圧縮され固結した氷状となっている。クレバス内には、氷が融解してできた水が流れている場合もある。場所によってはクレバスの口が雪に覆い隠されていることもあり、この場合はクレバスの発見が困難になる。このような隠れたクレバスを、特にヒドゥンクレバス(hidden crevasse)と呼ぶ。
この雪の落とし穴、クレバスに備えザイルをつなぐ人を探していたようです。
シカ男は数日前にシャモニーに入るも、天候と、ザイルパートナーと山小屋が確保できずモンブラン入山を阻まれていた。
そんな時にシカ男の前にほいほい現れたのが、海外登山ド素人の僕だった。
そんな海外登山ド素人の僕ですが『ソロでモンブランにハーネスも持たずにやってきた。』ことを告げると、
シカ男には、僕がかなりの登山上級者に見えたのか?『一緒にモンブランに行きませんか?』と誘ってきた。
シカ男が言うには、ここ1週間ほどモンブランは天候が安定せず、今日と明日がここ最近にない絶好の登山日和らしい。
明後日からはまた天気が荒れる予報となっている事を教えてくれた。
シカ男は数日間テートルースとグーテの小屋のキャンセル待ちを狙い、毎日小屋に電話連絡をし続け、ラッキーな事にさっき山小屋ではないがテートルース小屋のキャンプ地の今日明日の2泊分の宿泊予約に成功していた。
もし僕が一緒に行くのならキャンプにもう一人入れないかと聞いてくれるらしい。
悩む僕・・・。
とりあえず一緒に行くかどうかはおいといて、カフェでコーヒーを飲むことに。

彼がシカ男⇧
【シカ男詳細】
名前 | シカ男(しかお) |
国籍&出身地 | 日本・東京都 |
年齢 | 34歳 |
旅歴 | 4年目 |
職歴 | 前職:会社員・登山ガイド 現在:旅人&登山家 |
WEBサイト | https://taka-shikao.hatenablog.com/ |
特徴 | 慎重派 鹿好き |

天気予報通り、早朝にシャモニーを覆っていた雲は晴れ、空はびっくりするほど青い!
シカ男とモンブランに行くならなば、僕の登山計画を大幅変更されます⇩⇩
9/3 2日目 | 登山1日目:バス・ロープウェイ・トラムを乗り継ぎ登山口へ。登山口から3時間半でテートルース(標高3167m)へ。 テートルース キャンプ泊 |
9/4 3日目 | 登山2日目:テートルースキャンプ地⇨モンブラン山頂(標高4810m)⇨テートルース小屋 テートルース小屋泊(本来の計画通り、シカオはキャンプ泊) |
9/5 4日目 | 登山3日目:下山。トラム・ロープウェイ・バスを乗り継ぎシャモニーへ。ホテル未定。(※天候・体力の調子が良ければ、テートルース小屋から下山せずグーテ小屋に登り返しグーテ小屋泊もありだがっ可能性は低い) |
- 僕にない知識&スキルを持っている
- 高度順応できていない
- 体調の心配
- ホテル&山小屋をキャンセルしなければいけない
シカオは自転車で世界を回りながら、キリマンジャロやアコンカグアなど他にも6,000m級の山も沢山制覇している。
経験・登山スキルなど、もろもろ僕の生活圏内ではまず出会えないレベルの人物である。しかも、英語スペイン語も堪能。それに加え、慎重派なのでシャモニー滞在期間中にモンブランでの情報収集に余念がなくこれ以上頼りになる人物はいない。
一方、本来高度順応を予定していた日に、高度順応をすっ飛ばして登山を開始しなければいけなくなる状況と、日本出発からまだ3時間しか寝れてない状況が登山において不利なのは言うまでもなく、それに加え僕の登山計画が大幅に変わる事により、アタックチャンスの減少と1日に登る標高差の増大、そしてあんなに頑張って予約したグーテ小屋をキャンセルしなければばらない。
不安要素を上げればきりがない。
しかし、シカ男とモンブランに行くのなら、すぐにでも出発しなければならない。
うだうだ考えてる時間もない!
決断!
多少考えたが、答えは割りとあっさり
『シカ男とモンブランに登る!』と選択!
こうして僕は40分前に出会ったシカ男とモンブラン山頂を目指すこととなった。
そうと決まれば、キャンプにもう一人いけるか電話で聞いてもらい、
答えはOK!!

決断してからは、何もかもがとんとん拍子で事が運ぶ。
空は雲もなくなりモンブラン方面も快晴。
モンブランに歓迎されている気分です。
早速、急いで2人は登山準備に取り掛かる
・・・つづく。
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