こんにちは!
今日も絶好調の!
ボックルヘアのTOMOです!!
今回は前回の富士山のつづきです。
前回見逃した方はこちらから⇩
真っ暗のなだらかな道をゆっくり登って行きます。
今回富士山に来た目的は、
富士山に来た目的
富士山にきた目的は、モンブランの練習。
具体的には2つ!
- 高度順応
- ピッケル・アイゼンの練習
1・高度順応
高度順応(こうどじゅんのう)
高山病の発生を防ぐために、時間をかけて高度をあげ、体を低酸素状態に慣らしていくこと。
高度順応や高山病については⇩⇩
今回のように一睡もせず睡眠が不足した状態で、標高の高い所に登るときには、普段より格段に高山病のリスクが上がると言われています。
なので今回は高山病になりやすい状況にするため、あえて一睡もせず登る事にしました。高山病になりやすい条件で、どのくらい高山病の症状を出さずに登山できるかが今回の目的の1つです。
2・アイゼン・ピッケルの練習
これは正直おまけ。ゴールデンウイークから暖かい日が続いていたのでアイゼンはともかくピッケルは出番が無いかも・・・。だけど、重たい荷物を背負ってアイゼンを履いた状態でどれだけ丁寧に歩けるかのトレーニングにはなります。
この2つの目的のため、はるばる富士山にやってきました。
そして、今回の最大の敵は高山病!!
高山病(高度障害)とは
高地においては気圧が低いことから、血液中の酸素濃度が低くなり、それによって起こってくる体の不調症状です。富士山頂においては体内の酸素量(動脈の中の酸素の量)は平地の半分になるので、なにかしらの体調不良なんてだれに起こってもおかしくない。ですが予防を心がける事で、高山病になる確率を減らしていくこともでき、症状が出たからといってすぐに登山ができなくなるわけではありません。
高山病の予防としては
- しっかり睡眠をとる
- しっかり水分をとる
- ゆっくりペースを抑えながら登る
- 深い呼吸を意識する
1はすでにダメですが、他の3つを意識して登ります。
鳥居から約1時間。
相変わらずの解放的な真っ暗な砂の道。
空は徐々に雲はなくなり、星が見えてきます。
単調な道をゆっくり、時々顔を上げると幾つか星も流れていきます。
ほんの9時間前まで仕事していたことが信じられん。
非現実の中を1人、とぼとぼ進んでいきます。
4:05 登山開始から2時間
ようやく周りも明るくなってきました。

果てしなく続く砂の登山道の向こうに見えるのが富士山の山頂。
近くに見えるのになかなか近づきません。
その訳は、足元の砂
まるで砂漠の山を上っている様で1歩踏み込むと、踏み込んだ足に体重がのり、出した足が埋まってしまう。
まさに3歩進んで2歩下がる!!
どっかで聞いた懐かしいフレーズ・・・チーターを思い出す道。
ただひたすらに3歩進んで2歩下がる登山を黙々と繰り返します。
景色も変わらない、前にも進まない、そんな状況でも楽しさはあります。
振り返れば朝焼け

雲海がどこまでも続いています。
そろそろ太陽が昇ってきそうです。
4:42 日の出

分厚い雲海の中から太陽が現れました。
とんでもないご褒美をもらった様で嬉しい。
しばらく朝日を眺める。

本州の朝は早い!
空と雲と砂
他には何もない!
でもそれが良い!
ずっと眺めていたいけど、先は長いので前を見て歩き出します。

永遠に続きそうな砂の道。
ただ目の前に立っている木の棒を次の目標として、砂に足をとられながら少しづつ登って行きます。

相変わらずの砂漠の道、徐々に傾斜が急になってきました。
ここである事に気づきました。
それは!
僕のペースが異様に遅い。
4時間歩いて800mしか標高を上げれていない事に気づきます。
御殿場口新五合目登山口の標高が1,440m、富士山頂の標高が3,776m。
登山口から山頂までの標高差は2,336m。
4時間かけてたった800mと言う事は、1時間にたった200mしか標高を上げていない。
1時間に200mだと、この標高から山頂まで登るには単純計算であと8時間かかる計算になります。
午前2時にスタートしたので、このままのペースで登ってしまうと山頂には14時到着・・・。
下山の時間も考えると・・・。
高山病を気にするあまり、かなりのんびり歩いてしまっていた事に今頃気づいた・・・。
山頂までの標高差1,536m。
最低でも12時までには山頂に行には、これまでペースの倍 1時間に400mのペースで標高を上げないと山頂には届かない。
なんて事を、眠たい頭で必死に考えます。
しかし、この標高で倍のペースアップは高山病にかかる可能性が高いので、徐々にペースアップすることに。
眠いし、寒いし、眩しいし、なかなか頭が働きません。
回らない頭でぼーっと考えながら傾斜の変わらない砂の道を進んでいると、だんだん寝ながら歩くことを覚えてきました。
歩きながら、『今、寝とった?』と思う事が数回。
2秒寝て、『はっ』と気づく、新技を編み出しました。

そんなぼんやりした登山ですが徐々にペースアップしていき、雪ゾーンも近くなってきました。

雪に近づくにつれ、細かい砂の道だったのが、少しずつ石も混ざり寝てる場合ではなくなってきた。

ここからアイゼン装着。
ピッケルは出さずストックで登って行きます。
雪ゾーンに入る事ができ、テンションも上がります。
今までは前も後ろも全く景色が変わらない状況で、無心で足を前に出すことを繰り返してましたが、ここからはアイゼンの練習。
前爪で自分の足をひっかけないう、慎重に歩きます。
8:35 標高2,800m地点 トラブル発生!
山頂まであと1,000m弱、ペースも徐々にではあるがいい感じに上がっていた時、ハイドレーションに異変が!
ハイドレーションとは
後は登山やランニングやトレッキング時の給水システム。背面からチューブを取り出して吸引チューブを軽く噛んで吸い込むだけで水分補給が出来ます。ハイドレーションシステムはザックを下ろすことなく簡単に水分補給できる優れもの。
⇧これをザックに入れて、チューブだけザックから出していて手軽に水分補給できます。
このハイドレーションにまさかの異変が!!
つづく・・・。
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