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こんにちは!

今日も絶好調の!

ボックルヘアのTOMOです!!

今回はモンブラン登山2日目。

いよいよモンブラン登山本番です!

前回の話はこちら⇩⇩

【海外登山】初めての海外登山フランス MONT BLANCへ⑤登山1日目テートルースキャンプ場へ編

2019年9月26日

 

2019・9・4(WED)

1:00 起床

起床は出発の約1時間前、午前1時過ぎ。

起床と言っても、まともに寝れた時間は2時間ほど。

寝ている間に高山病のリスクが上がるため30分に1度、目を覚まし深い深呼吸を心がけていた。

なんたって、高度順応トレーニングをすっ飛ばしてモンブランにきたので、できるだけ高山病予防に努めます。

日本から持ってきたパルスオキシメーターで、朝いちの血液中の酸素濃度を測ってみる。

95!なかなかいい数字。

連日睡眠不足が心配でしたが、この数字はかなりのハイスコア!

テントのは外に出ると、モンブランの方向には数十個のヘッドランプの明かりが見える。

すでに登り始めているチームも多い。

空は満点の星。

気温は10℃前後、雲も風も無く、登山には最高の天気だ。

2:00 キャンプ場出発 登山開始

キャンプ場の目の前に立ちはだかる岩場を沢山のライトがうごめいている。

ざっと80人くらいは登っている。

登ってる人は1時間前、起きた時より増えている。

僕らもまずはこの岩場を上らなければ、モンブランの姿さえ見ることができない。

2日目登山工程

キャンプ場⇨モンブラン山頂(標高4810m)⇨キャンプ場

モンブラン山頂後はピストンでキャンプ場まで返ってきます。

  • 距離:約7㎞
  • 標高差:約1643m
  • 時間:未定

とりあえず最初の目標は標高3800m地点にあるグーテ小屋。目の前の岩場を640mよじ登り上ります。

標高差でいうと、ちょうどスカイツリーくらいの高さ。

この岩場のルートで最も危険なポイントは『グラン・クロワール』

グラン・クロワール

毎年必ず死者が数名出る落石の巣。 落差1000mの崖上から大小の落石が3~5分間隔で随時発生している。しかも超高速落下の物も!

モンブランで最も事故が多いポイントです。

そして今回の登山で僕が最も恐れていた場所。

しかし、暗くて正直グラン・クロワールがどこだか分からない。

標識も目印もないし、暗くて何も見つけられない。

取り合ず目の前の登山ルートを見つけるのが精一杯。

遠くで落石の音が響く。

次に岩が落ちるてくるのはどこだろう?僕の頭上じゃないことを願う。

もちろんヘルメットは装着してるが、落石に当たれば終わり。

どこがその落石ポイント『グラン・クロワール』かもわからず手探りで暗いルートを進むが、僕のヘッドランプの灯りでは暗すぎて道が分かりずらいの何の!!

現地ガイドのヘッドランプは車のライトかよ!!と突っ込みたくなるほどの明るさ。

ガイドの前を行く登山者のシルエットがプロジェクションマッピング的に、登ってる壁に投影されるほどの明るさです。

あのスーパーライトなら高い所からの落石でもしっかり見える。

世界レベルライトに感心。

そんなスーパー明るいライトを横目に僕は、僕のこころもとないライトで進むも暗すぎてしょっちゅうルートを見失う。

道を間違っては修正し、何度も何度も間違いを繰り返し徐々に登っていきます。

しかしこのルート間違いからの修正で、体力も時間も気力もだいぶロスしてしまった。

暗い崖を登るのは、僕には想像以上に難しかった。

 

6:00 旧グーテ小屋 (標高3817m)

ようやく旧グーテ小屋に到着。

ここからは雪のルート。ここで本格雪山装備にチェンジ。

アイゼン・ピッケル・ハーネス・ハードシェルを身に着けます。

装着というとかっこよく聞こえますが、この時の僕はバテバテ。

岩場でミスルートからの修正が多く、ペースをつかめないまま力で登ってきたので、かなり体力を消耗してしまい、肩で息をするほど呼吸は乱れ、酸素がうまく取り入れられません。

酸素不足のため指にもうまく力が入らず、装備装着も時間がかかってしまった。

登山開始から4時間。

バテバテだが、

これからが本番・・・。

旧グーテ小屋からぐーグーテ小屋まで滑落ポイントにはロープが張られていいたため、ふらふらだった僕は、レンタルしてきたハーネスで滑落防止ロープと自分を繋ぎグーテ小屋まで向かいます。(これが記念すべき僕のハーネスデビュー。使い方はシカ男に教わりました。)

6:20 グーテ小屋 (標高3835m)

画像はボケボケです(笑)

フラフラでこんな視野だったというわけではないです。

実際はもっとしっかり見えていました。

しかしながら、ここにきてじわじわ高山病の症状が出てきてるのを自覚します。

僕に出た症状は頭痛と体のダルさというか重さ、というか荷物の重さ。

ザックは昨日より荷物を減らしてきたので軽いはずなのに、時間が経過するにつれ徐々に重たく感じる。

ソフトな子泣きじじいっぽい感じ。

これも酸素がうまく筋肉に回ってないのが原因なのか?

いったんクールダウンするため、グーテ小屋の前でしばらく休憩します。

シカ男は余裕の表情です。

さすが6000m級の山を踏破しただけあります。

休憩中、シカ男ががっつり甘いコーヒーを入れてくれました。

山登りは決して競争ではない。

そんなことわかってるのに、シカ男が余裕すぎて何となくくやしい僕。

頭は痛いが、そんなことよりシカ男の足を引っ張ているのではないかと気にかかる。

ですが裏を返せば、まだ僕には人のことを考える余裕があるってこと。

人に気を使える余裕があるので少し休憩すれば、まだまだ頑張れそうな予感!!

グーテ小屋でしっかり休憩し、かなり復活した僕。

ここから本格雪山登山、モンブランのてっぺんを目指し再スタートです。

雪山好きな僕!

足場の悪い怖い岩場の緊張感から解放され、大好きな雪山に表情も明るくなる。

ところどころ氷河の裂け目、『クレバス』が口を開けています。

僕もわりと慎重派ですが、シカ男は僕の上を行く慎重派。

シカ男はクレバスの口が隠れていた時のためにハーネスを繋ぐ相手を探していました。

しかし昨日からの好天で、クレパスの口はほとんど姿を現しています。

なのでハーネスでお互いを繋ぐ必要はなくなり、それぞれのスピードで雪山を登っていきます。

 

岩場と雪山を登るとでは違う筋肉を使います。

岩場で消耗した筋肉は休ませ、違う部位の筋肉を使い小股でじゃんじゃん登っていきます。

さっきまで苦しそうに肩で息をしてたとは思えないほど、僕は絶好調に登っていきます。

シカ男のコーヒーで完全復活!!

徐々に夜が明けてきた☀

 

時刻は7:30 日の入りが遅い分、日の出も遅い。

モンブランの朝の色。

空気は澄んで風はなく、静かで穏やかなモンブラン。

空は群青、白、ピンクへとどんどん色を変えます。

時々周りの絶景に目を奪われながら、少しづつ真っ白の雪山を一歩つづ進む。

雪山に入りしばらくは好調だったが、標高4000mを越えたあたりから再びじわじわ体の重さと頭痛はやってきた。

標高が上がるにつれ、じわじわ僕に迫る高山病の症状。

筋肉には乳酸がたまり始め、高山病の進行が気になりペースはここで大幅にダウン。

シカ男の背中も遠くなっていく。

高山病の症状が見え隠れしてる状態で、ゆっくり登りながら様子を見ます。

皆さんは僕のこの状況、疲労困憊で死にそうな表情で必死でモンブランを登る僕を想像してるかもしれませんが、

実は、意外に!

へらへらしてる僕!!

一歩一歩は小さくまったく進んでいないが、この一歩一歩が僕の登山人生の一番高い所だと思うと嬉しくてしょうがない。

僕の登山歴で最高地点は富士山山頂だったため、3900m以上は未知の世界。

僕の小さい一歩が、過去の最高記録を更新し続ける。

『感覚的にはモンブラン山頂まであとどれぐらい?』ではなく、『この一歩が今までで一番標高が高い。最高記録更新中』といった感覚。

踏み出した一歩が今まで経験したことのない高所に僕を連れて行ってくれる喜びが抑えきらず、周りに人がいないのをいい事にニヤニヤへらへらしながら登ります。

へらへらしながら変態登山者は、微かな頭痛と重い足取りで小さな一歩を重ねていきます。

目の前の山を登ればようやくモンブラン山頂が見えてくるはず

つづく・・・。

 

【海外登山】初めての海外登山フランス MONT BLANCへ⑦登山2日目モンブランアタック編

2019年10月6日

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

九州。大分県。職業:美容師 美容師をしてますが、登山・筋トレ・ダイエットが趣味。 最近はクレジットカード・格安SIM・投資・マイルに興味あり。 どれもこれも素人ですが、素人目線で気になる事ややり方をブログを書いてます。