こんにちは!
今日も絶好調の!
ボックルヘアのTOMOです。
今回はちょっと前に、
宮崎県にある双石山に登ってきた記録をまとめました。
前日は鹿児島県の大篦柄岳に登り、
神川キャンプ場で1泊。
宮崎県の双石山に登るべく午前3時に出発してきました。
【双石山】
双石山(ぼろいしやま)とは
標高509m。
宮崎県宮崎市南部に位置する低山。
ぼろぼろと崩れるという意味から「ボロイシヤマ」と呼ばれる山であり、
ご神体である「針ノ耳神社」周辺に存在する奇岩の数々がとても印象的です。
また、かつては宮崎市のクライマーのメッカでもあった
「象の墓場」と呼ばれる岩壁に囲まれた空間、
磨崖仏の掘られた「奥の院」と呼ばれる神秘的な祠など
低山ながら多く魅力を持つ山です。
登山口:小谷登山口
今回は小谷登山口からスタートします。

この小谷登山口を選んだ理由は
駐車スペースがあるからです。
<アクセス>
宮崎市中心部から車で約30分。
駐車スペース:路肩に10台ほど
トイレ:なし
【双石山 登山】
6:16 小谷登山口 登山開始

小谷登山口から山には入らず、
車道を下っていきます。
小谷登山口がある27号線には、
双石山の登山口が、小谷登山口を含め3つ並んでいます。
ちなみに、双石山山頂に一番近い登山口は九平登山口。
九平登山口からだと50分ほどで
双石山の山頂に登ることができます。
九平登山口の手前に、今回車を停めた小谷登山口があり
そのさらに手前に
今から向かう塩鶴登山口があります。
道路を下ること3分。
6:19 塩鶴登山口

ここから登山道に入っていきます。

登山道に入るやいなや、
早速ふたてに分かれています。
もちろん上を選択します。
(※多分どっちを選んでも正解とおもいますが)

森の中をじゃんじゃん進んでいきます。
今日この登山口から入るのは僕が一番手のようです。
なんせ、クモの巣 顔面キャッチがひどい
その辺に落ちて棒を拾い、クモの巣を巻き取りながら進みます。
徐々に森を抜けてきました。

この辺りまで来るとクモの巣は少なくなり、
一安心。
ですが、相変わらずの急登。
ゆっくり身体を慣らしながら登っていきます。

周りの木々は伐採されていて、
眺めが良い登山道が続きます。
6:47 盤窟神社分岐

小谷登山口からのルートと
この分岐で合流します。
6:48 盤窟神社

こじんまりした神社ではありますが、きれいに掃除されています。
神社をさらに進んでいくと

前方に細いロープ
その向こうには、僕が一度みてみたかった光景が
ちらちら見えています。
僕が一度見てみたかったものとは
6:51針の耳神社・天狗岩

そびえ立つこの大きな岩が天狗岩。
そして天狗岩の下にある小さな社が

圧巻!!
この小さな社が、針の耳神社。
針の耳神社の後ろの大岩が、天狗岩です。
岩の右側に垂れさがった細いロープを発見!

天狗岩の右側にある岩場をぐいぐい登ってみると。
天狗岩の裏側を見ることができます。
あの蜂の巣のような岩の後ろがどうなってるのか?
想像してみてください。
天狗岩の後ろ側は
僕の想像とは違い

スパっと垂直。
蜂の巣感はほとんどなく、
模様?文字?が刻まれてるのか?
岩には何かが彫ってあるような?ないような?
天狗岩の反対に目をやると、
小さな矢印を発見。

通り抜けるには一苦労ですが、
この矢印を進んでみることに
身をかがめて進んだ先に
現れたのは

空池(そらいけ)
苔むした大岩の壁が立ちはだかっています。
20m以上ある大岩に四方を囲まれた、空間が広がっています。
水がないから空池=「からいけ」なのかと思われがちですが、
この空間に立つと、ここが「そらいけ」なのだと実感します。

見上げれば、岩に切り取られた空だけがくっきりと見える。
ここは天地が逆転し、
水ではなく空がいっぱい詰まった池が上空に広がっています。
岩に囲まれているので音の響きも特別。
まさに異空間。

この空間の出口も面白い。

これが自然にできたものとは・・・
これまた、圧巻です!!
そんなこんな
空池に圧倒されるいると、後ろから登山者がやってきました。
今回初の登山者と遭遇です。
その登山者は、地元のカトゥーさん。
ほぼ毎日双石山に登ってる超常連登山者でした。
僕がこの圧巻の光景に驚いてると、
親切に、もっとすごい所があると教えてくれました。
カトゥーさんの後をついていくと
7:19 象の墓場

ここが象の墓場
あっと言う間に、行ってしまったカトゥーさん⬇︎

岩がデカすぎてカメラにおさまりきれない。


この壁には6頭ほどの象が隠れているそうです。
中央の大きい象は分かりやすいですね。
昔は象の墓場の岸壁で、岩登りの練習をしていた人が沢山いたそうです。
ここからはカトゥーさんと第二展望所まで一緒に進みます。

象の墓場から元いた登山道にもどり
尾根コースと谷コースの分岐まできました。
カトゥーさんオススメの尾根コースを進んでいきます。

結構なところを進んでいきます。
めっちゃ滑りやすそうな大岩を登ると
そこが
大岩展望台

絶景のごほうび。
さらに岩場を進みます。

ちなみにカトゥーさんのザックは10kg の重りが入ってるそうです。
重りを入れて毎日、尾根コースの岩場を登ってると、
「北アルプスの大キレットも楽に登れるよ〜」なんて言ってました。
嘘だろ!高さの恐怖が違うじゃ〜ん。
と内心、思いながらカトゥーさんの後に続きます。
7:57 第2展望所

第二展望所に到着です。
カトゥーさんは毎日ここでコーヒーや詩吟を楽しんでるそうです。
僕も誘っていただきましたが、
僕は山頂にも行きたかったので、ここでお別れしました。

第二展望所の景色を、ほどほどに楽しみ
山頂を目指します。

細い尾根を進んでいきます。

根っこがもりもり。
足を引っ掛けないよう注意して登ります。
足元ばかり見ていると

頭上にピンクに光る、オンツツジを見逃してしまう。
オンツツジ
高さ3-6mの落葉低木または小高木。
見頃は4月中旬~5月中旬。
枝先の1個の花芽から新葉の展開と同時に1-3個の花を開く。
低山の林緑に生えるが、1000mほどの山の岩地にも生える。

じゃんじゃん進み、
時間を巻いていきます。
8:17 加江田分岐

分岐を直進します。

右側は結構な谷。
調子に乗っ落ちないよう気を付けて進みます。
8:25 双石小屋

現在の山小屋は二代目の小屋らしい。

双石小屋とは
1957年(昭和32年)初代、山小屋が建設される。
「双石山の家」と呼ばれていたようだ。心ない登山者によって荒らされてしまい。
1993年(平成5年)に二代目、双石小屋完成した。

中は開放的でキレイです。
鍋や薪など一通り揃ってました。
小屋を見学し
さらに進んでいきます。
8:47 双石山 山頂

山頂は貸し切り。

かなり腹が減っていたので、ここでしっかり休憩します。
山頂からも景色がちょっとだけ見えます。

山頂でしっかりエネルギー補給を済ませ、
本当は、周回コースで姥ヶ嶽神社方面へ周り九平登山口に下山予定でしたが、
「カトゥーさんが谷コースもいいよ」と言っていたので
ルートを変更し、
カトゥーさんと別れた第二展望台まで
一旦引き返し、
そこから谷コースで下山することにしました。
なので、一気に第二展望台へ下っていきます。

下山途中に、ギンリュウソウや
銀竜草(ギンリュウソウ)
国内では北海道から南西諸島までの広域に分布し、
高山の日当たりの悪い場所で、白い咲き姿をしているため、
幽霊茸とも呼ばれている神秘的な植物です。
葉緑素を欠いているため、植物体の大部分が白色で、
その姿かたちを竜にみたて「銀竜草」の名がつけられました。

オンツツジを発見しながら、ズバーっと下っていきます。

切り立った尾根は慎重に
9:22 第2展望所

カトゥーさんがまだ詩吟をやってるかな?
と、戻って見ましたが残念ながら下山してしまったようです。
せっかくなので、
第二展望所から右方向へ徒歩3分。
第3展望所

景色は第二展望所とさほど変わりません。
再び第二展望所へ戻り、
今度は谷コースで下山していきます。

谷コースは岩場こそ少ないが
かなりの急斜面。
転げ落ちるように下っていきます。

振り返ると、とんでもないところを下ってきたのかがよく分かる。

ようやく尾根コースとの分岐まで下ってきました。
再び空池に寄り道。

やはり神秘的!
空気が完全に違う。

空池からは三段梯子を下り

車を止めてある、
小谷登山口へ下山していきます。
10:00 小谷登山口 到着

無事に下山完了です。
駐車スペースには

10台ほどの車が停まっていました。
【登山記録・感想】
<行動距離> 5.9km
<累積標高差> +588m・-585m
<消費カロリー> 1722kcal
<今回のルート>

登山の感想
今回は以前からずーっと登ってみたかった双石山に登ってきました。
登りたかった理由は
「針の耳神社の天狗岩を見てみたかった」から、
確かに天狗岩は、
今までみたことのない奇妙な岩で驚きましたが、
さらに僕を驚かしたのは、
「空池」と「象の墓場」でした。
この2つの迫力には、かなりテンションが上がりました。
ここ最近にはない感覚。
これほど心底「すごい!」と感じた山は久しぶりでした。
低山なのに、その魅力は計り知れない。
毎日登っているカトゥーさんをうらやましく思いました。
象の墓場はノーマークで、危うく通りすぎるとこだったので、
カトゥーさんには、象の墓の存在と、そこまでの近道を教えてもらい
「昨日から僕は地元のおっちゃん運がいい」と実感しました。

カトゥーさんには本当に感謝です。
【まとめ】

今回は九州百名座の1つ。
宮崎県の双石山に登ってきました。
ここは低山だけど、
そのスケールのデカさは、僕の想像を遥かに超えた
魅力たっぷりの山でした。
低山なので真夏は暑さと虫には注意が必要ですが、
春秋冬にはかなりオススメの山です。
最後に!
何度も言いますが、
低山だけど、梯子やロープや大岩がたくさんある山なので
滑落なども十分に起こりうる山です。
低山と気を抜かず、しっかり気合をいれて登山を楽しみましょう。
以上!
今回は宮崎県の双石山に登ってみたボックルヘアのTOMOでした。
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